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1980年12月、ジョンが凶弾に倒れて世界が悲しみに暮れました。ジョージは'All Those
Years Ago'をポール、リンゴの協力を得て録音し、かつての友を悼んでいます(全米2位を記録)。しかしこの曲を含むアルバム"SOMEWHERE
IN ENGLAND"(1981年/ワーナー・パイオニア)頃から、流行ばかりを追いかけて良いものをないがしろにする音楽業界に興味を失いはじめてしまいます。 そしてアルバム"GONE TROPPO"(1982年/ワーナー・パイオニア)を最後に、いったん隠遁生活に入りました。ここから、趣味のガーデニングやカーレース観戦をしながら、気が向いたときにだけ音楽を作る日々が5年近く続きます。もちろんさまざまな仕事で忙しくはしていましたが、みずからが表舞台に登場することはめったにありませんでした。 しかし、イギリス王室主催のチャリティ・コンサート「プリンス・トラスト」への出 演ののち、ジョージは友人ジェフ・リンの協力を受けて制作したアルバム"CLOUD NINE"(1987年/ワーナー・パイオニア)を引っさげて、突然ミュージック・シーンに戻ってきました。このアルバムは絶賛され、シングル・カットされた'Got My Mind Set On You'は、実に14年ぶりとなる全米チャート1位を獲得。「音楽史上最大のカムバック」と称されました。 ふたたび音楽への情熱がわき上がったジョージは、さらにボブ・ディラン、ロイ・オービソン、ジェフ・リン、トム・ペティと覆面バンド「トラベリング・ウィルベリーズ」を結成し、"VOL.1"(1988年/ワーナー・ブラザーズ)、"VOL.3"(1990年/ワーナー・パイオニア)の2枚のアルバムを発表しています。これもバングラデシュ・コンサートなどと同じく、ジョージの広い交友関係がもたらしたすばらしい成果のひとつです。 |