1998年12月:『1998年のビートルズをふりかえる』


『ジョン・レノン・アンソロジー』リリース
ジョンのファンにとっても、1998年は忘れられない年となった。かねてから公式発売が期待されていたジョンの未発表音源が、11月に4枚組CDボックス・セット『ジョン・レノン・アンソロジー』としてついにリリースされたのだ。未発表曲を含むホーム・デモ、スタジオ・アウトテイク、未発表ライブなど94トラックを収録。アートワークにはジョンが描いたイラストが使われ、ヨーコが書きおろしたライナー・ノーツなどを載せたブックレット付き。発売と同時に各国のチャートを急上昇し、4枚組としては異例の好セールスを記録した。21トラックを抜粋した特別編集盤の『ウォンサポナタイム』もリリースされた。

ジョンの58回目の誕生日である10月9日には、ニューヨークのセントラル・パークにあるストロベリー・フィールズで、1984年にジョンがリバプール市議会から授与された自由市民賞を記念した植樹が、ヨーコとリバプール市長、ニューヨーク副市長の手で行なわれた。 アメリカではこのほか、1972年にジョンとヨーコが5日間にわたって出演したテレビ番組『マイク・ダグラス・ショー』(チャック・ベリーとの共演シーンはとくに有名)が5月にビデオ化。ジョンのアート展が全米を巡回したり、世界で初めてジョンのオフィシャル・フィギュアが登場するなど、音楽以外でも話題はつきなかった。

日本では、ジョンの代表的な映像作品3本を集めたビデオ・ボックスが3月に発売。1971年に日本のファンへ向けて語ったジョンとヨーコのインタビューを収めたCDも付いている。また、10月から12月まで放送のテレビ・ドラマ『世紀末の詩(うた)』の主題歌に「ラヴ」が選ばれ、挿入歌の「スタンド・バイ・ミー」とのカップリングで日本だけのCDシングルとしてリリースされた。

『ジョン・レノン・アンソロジー』のアメリカでのプロモ・ポスター。


記念植樹祭のようす。

PHOTO: (C) The Beatles Club

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