1998年12月:『1998年のビートルズをふりかえる』


リンダの死をのりこえ、再出発したポール
ポールにとっては、4月に愛妻リンダを失うという大きな試練の年だった1998年。

悲しみをのりこえたポールが再出発を宣言したのは9月、動物の権利保護のために活動するグループのミニコミ誌のインタビューだった。ポールはリンダが生前力を入れていた運動を続けていく決意と、ベジタリアンになることの必要性を強く訴えた。9月には覆面プロジェクト「ファイアーマン」のセカンド・アルバム『ラッシズ』をリリース。1999年にはロックの殿堂(ロックンロール・ホール・オブ・フェイム)に入ることも決定した。そのほか音楽面では、アルバム『フレイミング・パイ』がグラミー賞「最優秀アルバム賞」部門にノミネートされたこと(惜しくも受賞にはいたらなかったが、『ビルボード』誌3月14日号にはポールから感謝のメッセージが掲載)、4月に発売されたノエル・カワードのトリビュート・アルバムへの参加などもあった。

残念なニュースもある。ポールのオフィシャル情報誌『クラブ・サンドイッチ』の第86号が9月に発行され、このリンダに捧げる特別号を最終号とすることを、ポール自身が決めたのだ。理由は「リンダなしに続けていくことはできないから」。あわせて、ポールのオフィシャル・ファン・クラブも解散となった。


PHOTO: (C) The Beatles Club

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