1999年10月:『ジョンのメガネ』



ジョンが公の場でもメガネをかけるようになったのは、1966年、映画『ハウ・アイ・ウォン・ザ・ウォー(僕の戦争)』の撮影がきっかけだった。このとき兵卒役のジョンのために用意されたのが、ナショナル・ヘルス・サービス(NHS=国家医療制度)の配給規格品のメガネだった。NHSとは、若年・高齢者や貧困者が無料や割り引き料金で医療を受けられるイギリスの制度。戦時中の兵士たちに配給されたのがこのタイプのメガネだったのだろう。

「ジョンがこの映画でかけた丸メガネがのちのトレードマークになった」と紹介されることが多いのだが、よく見ると丸メガネではない。細くて赤っぽいリム(レンズのふちどり)と金の蝶番が付いた、丸みがかった逆三角形のメガネだ。このメガネは1968年のテレビ・ショー『ロックンロール・サーカス』に出演したときにもかけているし、もっとあとの1975年〜76年、生後まもないショーンを抱いて笑う着物姿のジョンの写真でも見ることができる。
PHOTO: (C) The Beatles Club

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