ジョージ・ハリスン・メモリアル・イベント・レポート




開演のベルが鳴り、オープニングとして「マイ・スウィート・ロード2001」のプロモ・フィルムが流れ出す。それが終わると、ザ・ビートルズ・クラブの代表である斎藤早苗が、心のこもった開演の挨拶を述べた。ここで会場と一体となってジョージへ捧げる1分間の黙とう。在りし日のジョージの姿がそれぞれの頭を走馬燈のように駆けめぐったに違いない。司会のパートナーとして倉本美津留が紹介され、ジョージの大ファンだったという倉本の明るいキャラクターもあいまって、以後、楽しい雰囲気でイベントは進行した。

次に、第一部のメインとも言うべき“ジョージ・ハリスン・フィルム・スペシャル”の上映。ビートルズ時代からソロまで、ジョージの貴重な映像がメドレー形式で次々とスクリーンに映し出されていく。これは、個人的にも楽しみにしていたものなので、詳しくレポートしておこう。まずは、「ブロー・アウェイ」のクリップ。ラージ・ボディのゼマイティス・アコースティック・ギターをぶらさげてジョージが歌うのだが、50年代のロックン・ローラーのように腰をくねらせて踊る様が愉快だった。ギター・ソロになると、レス・ポールにチェンジ。なぜか馬にまたがって弾いていた。次の「ファースター」はF1ドライバーのニキ・ラウダに捧げた曲として知られるが、これはジョージが車の中でゼマイティスを掻き鳴らすシーンと、F1映像とをリンクさせるというクリップ。そして次は「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」で、これは、1987年、プリンストラストに出演した時のライブ映像だ。バックにエリック・クラプトンとリンゴ・スターを従えて、いきいきとギターを弾くジョージの姿が見られた。ビートルズの映像はまだかな、と思っていたところへ「サムシング」。演奏シーンはないものの、幻想的な美しさに満ちたこの映像は強く印象に残った。そしてポール・サイモンとデュエットした「ヒア・カムズ・ザ・サン」のライブ映像が続き、「マイ・スウィート・ロード」の盗作訴訟問題を痛烈にパロった「ジス・ソング」の脳天気なクリップ、「クラッカーボックス・パレス」のプロモなど、ジョージのユーモア感覚がよく知れる痛快な作品が並んだ。このあたりの映像は、今のようにテレビでビデオ・クリップをあまり流さなかった時代のものなので、本当に貴重と言えるだろう。そして、忘れてはならないトラヴェリング・ウィルベリーズを2曲挟んで、大ヒット曲「セット・オン・ユー」。ジョージ本人(?)がバク宙をしてみせることで話題になったあのクリップ。夜中の音楽番組でよく見たのを思い出す。

このままソロ時代の作品が続くのかと思いきや、一転ビートルズの「すてきなダンス」が。ジョージが台にのぼってギブソンJ-160Eを弾く映像である。そして、「FAB」、「過ぎ去りし日々」と続き、エンディングとなった。かなり貴重な映像を見たという思いでいっぱいだった。会場もしごく満足の様子である。



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