「ジョン・レノン音楽祭2002
Dream Power ジョン・レノン スーパー・ライヴ」レポート


ここで、昨年のコンサートの収益金でフィリピンとギニアに建設された学校の様子を紹介するビデオが流された。大勢の子どもたちが歌ったり、手をつないで遊びに興じる姿は、本当に美しいものだった。

ビデオが終わると、ステージにキリンジ(堀込高樹、泰行の兄弟)、そして坂本龍一が上がった。まずは弟の泰行のボーカルで、原曲に忠実に‘Watching The Wheels’を演奏。

続いて、坂本が淡々とあいさつを始めた。「どうもこんばんは、坂本です。今回初めてなんですけど、キリンジというバンドと一緒に…キリンジさんは、ビートルズを聴いて育ったんですか? なんで僕がインタビューしてるのかよくわかんないですけど…」

“世界のサカモト”の存在感にやや緊張気味だった客席も、これには爆笑。泰行が「兄が小学校高学年ごろに聴き始めまして」と答えると、高樹は「(当時は)ジョンが亡くなったのが世の中的に大きなことでした」と語った。

ここで、坂本が大貫妙子を紹介。「大貫さんはリアルタイムで聴いた世代ですよね?」と坂本がたずね、話題はビートルズの武道館公演に移った。当時坂本は中学3年生、大貫は中学1年生だった。ふたりは「ああいうのは不良の音楽って言われていましたね」と振り返った。

大貫は、「人を好きになると、その人の目で見た世界が伝わってくる。2倍に見えるようになってくる。そういう経験ありませんか? そうやって2倍、3倍になれば、世界が平和になるかな? そういう思いを込めて」と‘Oh My Love’を歌った。坂本はピアノでサポート、さらに今話題の若き尺八奏者、藤原道山がフィーチャーされ、心に響くソロを加えた。

そしてキリンジを交えて、キーボードと跳ねたリズムを強調したポップなアレンジによる‘Woman’。ここでも藤原の尺八がサウンドに彩りを添えていた。



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