「George Harrison Memorial Event 」レポート


●ジョージのリッケンバッカー425登場

出演者が退場すると、舞台が暗転。 “BRAINWASHED”収録のジョージのマントラが荘厳な雰囲気をかもし出すなか、ステージ中央にジョージが実際に愛用したリッケンバッカー425がスポットライトを浴びて浮かび上がりました。

第1部の映像でジョージが弾いていたあのギターが今目の前にある・・・会場の視線はその1点に注がれました。 アンプにつながれたギターがフィードバックを起こし始めます。会場に鳴り響くジョージのフィードバックは、まるでジョージに捧げる黙祷のようでした。それを感じてか、フィードバックが鳴りやむ瞬間まで誰もが祈りを捧げるような面持ちでステージを見つめていました。

何の説明もないのに、全員の心がひとつになった感動的な瞬間。最後の最後まで、とてもいいメモリアル・イベントでした。 退場の際、観客全員がジョージのギターを間近で見ることができました。別れを惜しむような寂しげな表情も見られましたが、全体としてとてもあたたかい雰囲気のメモリアルでした。

1周忌ということで改めて悲しみに暮れるということではなく、むしろ60歳を迎えたジョージの誕生日を祝うかのようでした。もちろん悲しみが消えたわけではありません。しかし確かに何かが前向きに変わり始めているようでした。

それは死と向き合い、その恐怖に負けることのなかったジョージのスピリチュアルなメッセージ、すばらしい音楽、そういったジョージの遺してくれた愛のすべてが、確かに受け継がれていることの証明なのかもしれません。


(レポート/佐藤クリフ)

Photo: BCC PHOTO LIBRARY



[もどる][インデックスへ]