「ポール、MPLスタッフに心中を語る」


Q: 最初のアメリカ・ツアーで撮影したDVD“BACK IN THE US”では、たくさんの熱狂的な観客のリアクションが見られます。報道によると、このDVDが大量に売れるのは、観客がこのショーの忘れられない思い出が欲しくて買っていくからだそうです。ほとんどショーだけしか見られないほかのツアー・フィルムと異なり、楽屋やリムジンやギグ後のジェット機など、ステージ以外の個人的なエリアにもカメラを通しましたが、それもこのツアーで観客と分かち合っていることの一部ですか?

P: そう思うよ。僕らだけでなく、バンドやクルーもこのツアーは何か特別だという印象を持ち始めたことから、そうなったんだ。ツアー中にそのことが噂になったんだよ、これは特別だって。観客は熱狂的でビートルズの観客のようになっていると僕が言い、バンドもこんな観客は見たことがないと言い出した。ものごとがちょっと前例のないものに思えたから、それを記録するカメラを1台用意したんだ。そして、さらに2台のカメラを用意し、さてどうやってこのすべてを撮影しようかと考えた。僕はビートルズのニューヨーク初訪問を撮影したメイスルズ兄弟を思い出した―僕らが彼らにどうしてほしいかと聞いたら、彼らは「僕らを無視してくれ」って言ったんだ。それは僕らが1日にしたいちばん簡単な仕事だった。しばらくして、僕らは彼らを威圧的なものというより、家具の一部として見なせば楽なことがわかって驚いた。だから僕らも、DVDの監督マーク・エーフェリに同じようにしたんだ。彼はカメラ・クルーとともに現れた。家具の一部のようにね。つまり彼らはうまく接したということさ。最初、僕らはプライベートすぎる場面を撮ったらカットするかもしれないと彼らに言ったけど、実際そんなことにはならなかった。観客に舞台裏、車中、リムジン、楽屋も見てもらうのはいいことだよ。当然のことだと思うけど、もちろん、前にはこんなことはなかった。僕の歌‘Let 'Em In’のようだね。いいことだったよ。

Photo: ©Sven Hoogerhui / WireImage.com / NANA
(2003年3月25日、パリ、Bercy Sports Stadiumにて)



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