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『リバプール・エコー』紙のオノ・ヨーコ・インタビュー


CDボックス『ジョン・レノン・アンソロジー』のリリースにあたり、オノ・ヨーコは『リバプール・エコー』紙のインタビューに答え、ジョンのこと、ショーンのこと、そしてリンダ・マッカートニーのことも語った。
ジョンの作品を発表し続けることは自分の責任であるとヨーコは語っている。
「ジョンと結婚したばかりのころは、私は自立したひとりのアーティストであってジョン・レノンの一部ではないのだと、必死で自分を保っていこうとしていました。ところが、ジョンが逝ってしまったことですべてが変わりました。今の私がジョンとつながっているためには、ジョンのことを語るしかないのです。ジョンの思い出を語ることが、今もジョンのそばにいる唯一の方法なのです」
このたび『レノン・アンソロジー』で発表された「サーヴ・ユアセルフ」はリバプールなまりで歌っているという。
「ジョンはなにをしていても、どこに住んでいても、いつでもリバプール出身という気持ちを持ち続けていました。だから、私の心のなかではいつも、リバプールは特別な場所なのです」
「リバプールなまりも生涯変わらなかったし、どんなに怒っていてもユーモアのセンスを忘れませんでした。ジョンはいつも、リバプール出身者というのはそれだけでひとつの種族みたいなものだと言っていました」
「ジョンが自分の父親について抱いていた気持ちも、(故郷リバプールに対する気持ちと)同じようなものでした。父親の話になると、ジョンはいつも乱暴な口調で『あんなやつのことなんか、何とも思っちゃいない』などと言っていましたが、本心はまったくそうではありませんでした。ある日、いっしょにセントラル・パークを歩いていたときに、ジョンはふと立ち止まって、父親は船乗りでニューヨークにも立ち寄ったことがあったという話をして、『今僕らが歩いているのと同じ土を親父も踏んだのかな』と言ったんです」
ショーンについては、「音楽的にとても複雑で、ものごとをよくわかっていて、ジョンや私の若いころのような世間知らずなところはまったくありません」と語る。ジョンと幼いショーンがいっしょに歌っているテープを聴かせたところ、ショーンはまるで幼い少年に戻ったように涙を流したという。
リンダと仲が悪いと言われてきたことについては、ヨーコはあらためてきっぱりと否定し、リンダの死に大きなショックを受けたことを話した。
「みんな私たちのことを、まるで対戦中のボクサーのように言いますが、そんなことはまったくありません。ふたりともビートルズの一員と結婚したことがどんなことかよくわかっていました。リンダは自分の信じていることに対してとても情熱的になれる女性でした。リンダを失ったことは大きな損失です」


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