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ポール、スコットランドとリンダについて語る


リンダのアルバム『ワイド・プレイリー』(日本発売は12月23日予定)のため各種インタビューに答えているポールは、『スコットランド・オン・サンデイ』紙のインタビューにも答えた(11月15日掲載)。土地がら、記事はスコットランドの農場の生活について焦点があてられている。要旨は次のとおり。
「僕はスコットランドにいるとき(ビートルズ解散のころ)に、リンダのおかげで自信を取り戻すことができた。あのころ僕はひげを伸ばし放題にして、ミュージシャンとしての自分はもうおしまいだと思い込んでいた。でもリンダが、そんな僕にもう一度仕事に戻るようにと励ましてくれたんだ。それで、ふたたびやりなおすことができたんだ。スコットランドにいたのはとてもよかったと思う。いまいましいビジネスを離れて、地に足がついたことだけを楽しむことができたからね」
ポールがスコットランドの農場を購入したのは1966年。その3年後にリンダと結婚してからは、そこはポールにとってもっとも大きな意味を持つ場所のひとつになった。この農場にはあまりにもたくさんの思い出があるから、決して売却することはないだろうとポールは言う。
「リンダはスコットランドの農場を愛していた。荒涼とした感じと、荒けずりな自然が持つ自由を愛していた。リンダは束縛されることが大嫌いだった。戸外へ出て、広々とした空の下で過ごすのが好きで、とくに馬に乗って出かけるのが好きだった。初めてリンダをスコットランドに連れていったとき、リンダはすぐさま農場に惚れ込んでしまった。あまり手入れもしていなかったけど、リンダは『さあ、きれいにしましょう。ここなら住むことができるわ』と言ったんだ」
『ワイド・プレイリー』についてはこう語る。「あのアルバムによって、みんなが思っていた以上のことをリンダがしていたとわかるはずだ」
記事によれば、収録曲のいくつかはここで書かれ、そのひとつ「ラヴズ・フル・グローリー」は、ポールがリンダのために書いた「マイ・ラヴ」へのアンサー・ソングとして書かれた曲だとのことだ。
「リンダの詞は、燃えるような愛をおだやかでセンチメンタルなものに変えてしまう。同じように、僕たちの愛もおだやかでセンチメンタルなものだった。僕たちふたりがやってきたことはいつも、何らかの形で愛と結びついていた。それはひとえに、僕たちが愛しあっていたからだった」
リンダの人生のなかでもっとも重要な日は、スコットランドの農場の羊を見てベジタリアニズムに目覚めた(皿の上のラムと目の前の羊が同じだと気づいた)日だったとポールは言う。
「リンダはベジタリアニズムを食文化の主流にした。リンダのおかげでベジタリアニズムは広く人々に受け入れられるようになり、今では多くの人がベジタリアニズムを支持している。すべては、スコットランドでの日曜日のランチから始まったんだ」


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