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リンダのニュー・シングルの「あからさまな歌詞」をめぐり、ポールが抗議

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リンダ・マッカートニーのニュー・シングル‘The Light Comes From Within’が予定どおり1月25日にイギリスで発売された。この曲ではリンダのことを愚弄した評論家たちに対しての批判が痛烈に歌われているが、"fucking"などの歌詞が使われていることで、シングルには1枚ごとに「あからさまな歌詞」が含まれているので保護者の指導をあおぐという注意書きが貼られている。
ポールは、この曲がラジオ局やテレビ局から不当に放送禁止にされているとして、イギリスのあらゆる新聞に2分の1ページの意見広告を載せた。このなかでポールは、この歌詞が子どもたちを道徳的に堕落させる原因となりうるか良識をもって判断してほしいと、イギリス全土の保護者に呼びかけている。
「万が一あなたが、お子さんにこのレコードを聴かせてはいけないと判断なさったならば、私たちはあなたの見識ならびに良識に感謝し、この曲がかかるたびに指で耳をふさぐことにします。反対に、もしお子さんがこの曲を聴いたとしても何の害もないと感じられたのなら、ひとこと、聴いてもよろしいとお子さんに言ってあげてください」
そして最後に、若者に向けて次のようにつけ加えている。
「P.S. 君たち、どっちみち親の言うことは聞かないんだよね。ちゃんと知ってるよ」
ポールはまた、「僕らが生きているのは1990年代じゃなかったのか、それとも1920年代なのか」と言い、ポールのスポークスマンは「このような明らかに扇動的なちょっとした言葉を使うのは16世紀のころから流行していた。作家でもジェイムズ・ジョイスやDH・ローレンスからニック・ホーンビーまで使っていたが、アルマゲドンは起こらなかった」と語っている。
BBC側は、この曲を放送禁止にしたわけではなく、視聴者の神経を刺激することを考えると部分的に編集するかもしれないと語っている。「ああいう言葉づかいのために、放送に適した曲だとは思えなかったということです。現に、カップリング曲の‘Seaside Woman’は放送しています。放送するに適した曲だからです」
シングルのアナログ盤のB面は‘I Got Up’で、CDはこの曲と‘Seaside Woman’を含む3曲入り(すべてアルバム収録バージョンと同じ)。
写真はシングルのジャケット。「保護者の指導を」のシールが右下に貼ってある。


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