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オノ・ヨーコのアート展がヨーロッパで巡回、ニュー・アルバムも計画


3月28日放送のイギリスのラジオ番組『ヨーコ・オノ:ア・ライフ・イン・フルックス』で、ヨーコは次のことも語っている。
「もしジョンと結婚することで自分のキャリアが終わりになってしまうと感じていたなら、自分の仕事をあきらめるのではなく、むしろジョンのもとを去っていたでしょう」と述べ、それでも確かに自分の仕事はジョンの仕事の二の次だったこと、そのような状況はジョンが亡くなってからも変わらなかったことなどを明かし、次のようにもつけ加えた。
「ジョンの世界には、ジョンの作品に注目してくれる人たちが途方もなくたくさんいました。私の世界とはまったく違っていて、新しい発見でした。そういうところがとてもおもしろかった」
ヨーコは第二次世界大戦中にひもじい思いをしていたときに初めてアートを意識したという。弟に大好物のものを食べているところを想像してみるように言い、「弟の顔がほころんでくるところを見るのはうれしかった。そのとき、アートとは人間がより気持ちよく生きていけるようにするための心のゲームだと思いました。そうでなければアートはただのむだなものになってしまいます」と語った。「私の作品にも、社会における存在意義があると思うのです。たとえそう思われていなくてもね。公園に生えている木を1本1本覚えている人はいないでしょう。でも私たちはみなその木々から恩恵を受けています。ある意味でアーティストはみな木のようなもので、私はその1本にしかすぎないのです。それを私は誇りに思っています」
そのほかに、4月下旬からヨーコのアート展のヨーロッパ巡回が始まること、夏から次のアルバムの制作準備を開始して秋にはスタジオ入りする計画を立てていることなどについて話し、「いっしょにプレイしたいミュージシャンは」という質問には次のように答えた。
「ショーンといっしょなのはいいですね。ショーンがまだ私のおなかの中にいたときや(笑)、生まれたばかりだったときには想像もしていなかったような、おもしろい経験でした」


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