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ポールが支持していた毛皮動物の飼育を禁じる法案が否決される


イギリスで毛皮動物の飼育を禁じる法案の審議が進められ、ポールはサー・クリス・ボニントンや環境保護活動家のデビッド・ベラミーらとともにこれを支持してきたが、最終段階で3人の下院議員からの支持を得られず、法案は5月14日に否決された。
今年1月にリバプール、ガーストン地区選出の労働党の下院議員マリア・イーグルによって提出されたこの法案は、いかなる動物をも毛皮をとる目的で殺すことを禁じるもので、2002年1月の施行をめざして委員会審議が進められていた。もし法案が可決され、法が施行されるようになっていたならば、飼育農場に対しては補償金が支払われ、法に反してミンクなどを飼育し続けた場合は2万ポンドの罰金に処せられるというものだった。
イギリスの王立動物愛護協会が、国会議員らに対して、イギリスのミンク農場が閉鎖されるように法案を支持してほしいと働きかけるキャンペーンを行なっていたのに加えて、ポールを含む上記3名も法案を支持する旨を記した公開状を『ウエストミンスターズ・ハウス』という議会関係の雑誌に載せるなどして、イーグル議員を支持するようにと呼びかけていた。審議の進行中に、同協会はイギリス国民の74パーセントが法案を支持していたこと、また86パーセントが毛皮を着用することに反対していることを発表していた。一方、毛皮業界はこの法案がまったく論理に欠けるものだとして反発し、毛皮動物の飼育がさかんに行なわれているデンマークとフィンランドは、もしイギリスがこの法案を可決すれば、イギリスを提訴するかまえを見せていた。


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