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ビートルズ・トリビュート・アルバムに警告


アップルのニューヨークの顧問弁護士事務所が、デビッド・ゴイエットとトム・ヘイフロン(元トロッグス)というふたりのカナダ人ミュージシャンが作ったビートルズのトリビュートCD“BEATEN PATH”について、クレームをつけている。
リカルシ弁護士によれば、問題とされているのはタイトルの"BEATEN"のBとTの文字にビートルズのロゴが使われていることと、ジャケットの6つのリンゴのマークのうちのひとつがアップル・レコードのロゴ・マークに酷似していること。法律事務所からはふたりに対して書面で、CDの製造と販売を中止すること、CDをすべてビートルズ側にひき渡すこと、すでに販売されたCDをすべて回収すること、CDを所有していた人すべての名前と住所を知らせること、このCDによってもたらされた利益についてすべて記した報告書を提出することを要求した。アルバムに収録されている13曲はすべてビートルズからインスピレーションを受けて作られたオリジナルで、昨年10月に発売されて以来、約700枚が出まわっているという。リカルシ弁護士は、オノ・ヨーコの弁護士からこのCDのことを知らされたといい、「この15年間、ビートルズの顧問弁護士をつとめるようになってから何件かは訴訟に持ち込んだこともある。まさか彼らがビートルズに損害を与えようとしてCDを出したのだとは思わないが、知的所有権は守らなければならない」と語っている。
一方ゴイエットは、「このプロジェクトはビートルズをたたえるためのものだった。金儲けのために作ったのではない。CDはビートルズの関係者にも配って、ジョージ・マーティンやゴードン・ウォラー(ピーター&ゴードン)などからはほめてもらったのに」と語っている。


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