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ジョージ・マーティンが指揮したハリウッド・ボウルでの「ビートルズ・ナイト」


6月25日(午後8時30分開演)、ロサンジェルスにあるハリウッド・ボウルで「1999年オープニング・ナイト・ガラ」が催され、1万3,489人の観客を前に、ジョージ・マーティンの指揮でビートルズ・ナンバーが演奏された。ハリウッド・ボウルはもともとクラシックの殿堂で、これまでのオープニング・ナイト・ガラはベートーベンやマーラーなどの曲を演奏するというものだったが、ビートルズが演奏されるのは異例のこと。
1964年8月のビートルズのハリウッド・ボウルを記念して、映画『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』からの映像の一部も流され、会場内は1964年にタイム・スリップしたかのような雰囲気でいっぱいになった。また、ステージは大きなフラワー・パワーのシンボルで飾られ、ボックス席には色あざやかなクロスをかけたテーブルに蛍光色のタンブラーが置かれ、また客席は、ベル・ボトムのパンツをはいたりビーズをつけたりした観客でうめられた。
マーティン自身がハリウッド・ボウルのステージに立つのは1973年に行なわれたアメリカ(マーティンがプロデュースしたグループ)のコンサート以来。マーティンは指揮をするほかに、ビートルズにまつわるさまざまな体験談も語った。
この日演奏されたのは、「エリナー・リグビー」「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」、「イエスタデイ」(イングリッシュ・ホルンとフレンチ・ホルンをフィーチャーしたインストゥルメンタル演奏)、「イン・マイ・ライフ」「抱きしめたい」「アイ・アム・ザ・ウォルラス」「愛こそはすべて」「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」「フォー・ノー・ワン」「アクロス・ザ・ユニバース」「ヒア・カムズ・ザ・サン」、「ビコーズ」(バイオリン独奏)、『アビイ・ロード』のメドレー、そして映画『イエロー・サブマリン』のためにマーティンが作ったオーケストラ曲など。ステージのしめくくりに、マーティンは出演者を紹介。出演者は、ハリウッド・ボウル・オーケストラ、元ポリスのスチュワート・コープランドとアンディ・サマーズ、クラシック・ギタリストのマヌエル・バルエコ、バイオリニストのピップ・クラーク、ブラッド・デルプ(ボストン)、ピーター・ケイス、トレバー・ラビン、今回10年ぶりに再結成したバングルスなど。
また、当日コンサートが始まる前には、会場前の広場でビートルズのトリビュート・バンド、ファブ4による演奏も行なわれた。


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