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ビートルズゆかりの旧EMIハウス、取り壊される

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ビートルズのアルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』や『赤盤』『青盤』のジャケット写真で有名な、ロンドンのメリルボーン地区マンチェスター・スクエアにある旧EMIハウスの建物が取り壊されることになり、現在解体作業が進められている。EMIは1994年に会社の巨大化と建物の老朽化を理由に本社社屋の移転を決定、すでにロンドン郊外のブルックグリーンに移っている。アルバムのジャケット撮影に使われた2階の手すり部分と階段は、移転とともに取りはずされ、記念として保存されている。
EMI所属のアーティストはだれもがビートルズにあやかって同じふきぬけの階段で写真を撮りたがったというが、撮影を許可されたアーティストは数少なく、1970年代なかばにはセックス・ピストルズが、そして移転直前にはブラーが撮影を行なっただけだと伝えられる。
ビートルズが活動していた当時、旧EMIハウスはジャケット撮影以外でも4人が何度も足を運んだところだ。こまごまとしたうちあわせや、フォト・セッション、表彰式もここで行なわれ、1階のスタジオではEMIがスポンサーになっていたラジオ番組の収録や、EMI幹部やジャーナリストのためのライブ・ステージも行なわれた。


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