新着ニュース


ポールのアルバム『ラン・デヴィル・ラン』のジャケットができるまで

update9910_02.gif

ポールのニュー・アルバム『ラン・デヴィル・ラン』のジャケットには、ポールが今年1月に長女ヘザーのハウスウェア作品の発表の際にアトランタを訪れたときに見つけたドラッグ・ストアの写真が使われている。地元紙『アトランタ・ジャーナル・コンスティテューション』は、10月1日と6日に、そのジャケットにまつわる記事を掲載している。
Run Devil Runというブランドの商品を専門に扱っているこのドラッグ・ストアは、実際にはMiller's Rexall Drugsという名前だが、ジャケットでは看板の名前がEarl's Quick E Drugsに変えられている。アルバム発売に先だってドイツのEMIのサイトにジャケット写真が掲載されたときにはまだ修正前の元の店名のままで、自分の店の写真が使われていることを間接的に知ったドラッグ・ストアの店主リチャード・ミラーは、店の宣伝のためにアルバム発売日の夜にお祝いのパーティを行ない、またアルバム60枚を注文して店頭で販売するつもりだったという。ところが、届いたCDのジャケットを見てみると店の名前が変更されていたため、がっかりしてパーティを開く気持ちも失せてしまった。「私の店の名前を使ったら、使用料を請求されるとでも思ったのでしょう」とミラー。
その後、店主にポールのスポークスマンから電話があり、店に連絡して名前を使ってもいいかどうか許可をとる時間がなかったため、やむなく看板の名前を変えたこと、また名前を変えたことに関してはポール本人はまったく関与していないという説明を受けた。この電話で店主は納得し、店のいい宣伝になったと非常に満足しているという。そして店主は、ポールから自分の妻に電話をしてやってほしいと、ひとつだけMPLにお願いをしている。
なお、Run Devil Runは「悪魔を追い払い幸福を呼ぶ」というコンセプトの商品。ジャケットに写っている建物は100年以上も前に建てられたという。

(写真はイギリスで発売された限定盤。『ラン・デヴィル・ラン』の通常盤とインタビューCDがケースに入っている。)


[新着ニュース一覧にもどる]