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オノ・ヨーコ、ジョンのアート展開催に際してフロリダの新聞に語る


『リアル・ラヴ』や『バッグ・ワン』からのリトグラフなど、ジョンの作品125点を集めたアート展『イン・マイ・ライフ:ジ・アートワーク・オブ・ジョン・レノン』が、フロリダのセント・ピーターズバーグ(1月21日〜23日)とパーム・ビーチ(1月27日〜30日)で行なわれたが、個展開催に際して、オノ・ヨーコが、地元の新聞などからインタビューを受けた。インタビューのおもな内容は次のとおり。
なお、フロリダでのジョンのアート展からの収益は、医療団体オペレーション・スマイルやクアンタム・チルドレンズ・ビレッジという地元の子どもたちのためのチャリティに寄付されることになっている。

『パーム・ビーチ・デイリー・ニューズ』より
展示されるジョンの作品は販売されるが、作品を資産として考えた場合のことについてたずねられて、ヨーコは次のように答えた。
「お金のこととして考えると、いろいろとやっかいな問題が起こってきますので、そういう面のことは考えていません。ジョンの作品を世に出すのは、そこからお金を得るということよりも、平和ということを考えてのことなのです。ジョンの作品、とくに子どもたちのために描いた作品には、あふれるほどの愛情がそそがれています。ですから、作品を世に出すということ自体に重要な意味があるのです」

『セント・ピーターズバーグ・タイムズ』より
「ジョンの曲を注意してよく聞いてみると、どの曲もなんだか日記のようなのです。ジョンはとても私的な感じのアーティストです」
『リアル・ラヴ』の作風がとてもシンプルであることについて。
「ミニマリズムということですね。最初のころの絵はもっと複雑だったと思います。ジョンが9歳くらいのころのものはとくに。そのころジョンが作った本があるのですが、そこに書かれている絵はもうほんとうに美しいくて驚くほどです。たった9歳の子どもが書いた絵にはとても見えませんよ」
ショーンのことについて。
「ショーンのアート作品はもっと複雑ですね。ひじょうに美しくて、焦点がとてもしっかりしています。私の作風ともまったく違うし、ジョンのともまた違います」
「ショーンはなにかあるとすぐに私に連絡してきます。そういう点で、とてもいい子です。たとえばツアーに出ているときに、ガソリン・スタンドとかどこかで‘Happy Xmas (War Is Over)’がかかっていて、自分の両親が自分に向かって歌っていると思ったりすると、泣きだしてしまったりするんです。そうすると私に電話してきたりして。どこにいても父親の声がラジオなどから聞こえてきて、父親が自分のあとをいつでもぴったりついてくるのですから、ショーンは人とは違う特殊な状況に置かれていると思います。それはショーンにとって恵まれたことだともいえますが、それと同時にものすごい苦痛でもあるのです」

『ビビネット』より
ヨーコ自身のアートや音楽について。
「今はジョンのアート展のことなどでとても忙しいところです。去年の秋にレコーディングをする予定でいたのですが、アート展の開催がせまっていたのでそれも延期しました。でも今年の夏にはスタジオ入りしたいと思っています。レコーディングする曲はそろっていますから」


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