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ビートルズ島の詳細、明らかに


イギリスの政府刊行新聞で、ビートルズがギリシャの島を買おうとした時の詳細が明かされた。
4人が世界中の好奇心の眼から逃れ、家族や友人だけで私有の島で暮らし、そこには子ども達の学校も完備しようと計画していたことについて、次のような詳細が明らかになった。それはギリシャのエイゴスに浮かぶ74エーカーの島で、使っていない猟師小屋5軒とオリーヴ畑がある物件。
ビートルズの代理で、法律顧問の「グッドマン・デレク・アンド・カンパニー」は67年7月25日に英国銀行と大蔵省に次のような手紙を送って、12万ポンドの国外持ち出し許可を申請していた(当時、ポンド価値を守るために国外での高価な買い物は制限されていた)。「我が国の過去5年間の外貨獲得に、私どものクライアントがコンサートやレコード売り上げで多大な貢献をし、MBE勲章まで授与されていることは今更申しあげるまでもないでしょう」。
大蔵省は、当初その申請を却下する意向だった。しかし当時の官僚デヴィッド・ウォーカーは「許可しがたい申請ではあるが、却下した場合の世論の反響を考えれば承認せざるを得ない」としたそうだ。もっとも、他の大臣達の了解も取りつけ、ゴー・サインが出た頃には、ビートルズの気は変わっていた。こうしてこの楽園の島プロジェクトは、実現せぬまま終わったビートル・ドリームの一つとなったのだ。


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