新着ニュース


MPL、サンディエゴのMP3.comを訴える


ポールの音楽会社、MPLは、ピア・インターナショナルとともにデジタル音楽会社MP3.comを相手どり、著作権法違反による賠償請求を求める訴えを起こした。MP3.comのソフトを使えば、ユーザーは任意のコンピューター上で、インターネットからMP3.comのデータベースにアクセスし、登録されているアルバムを聴くことができる。
RIAA(全米レコード協会)は世界の主要レコード会社を代表して、すでにMP3.comのデジタル・アルバム・データベースを著作権法違反により告訴している。

ポールの広報担当者によると「音楽出版社が単独でMP3.comを告訴したのはこれが初めて。ポールはレコード業界では海賊盤の反対運動を率先して行なっているミュージシャンでもあることから、今回、MPLはピア・インターナショナルとともに告訴に踏みきった」と語っている。告訴されたMP3.comはコメントを拒否している。
一方、ニューヨーク大学法学部のベンクラー教授は、「このような告訴は、ビジネス関連のテクノロジー開発の進歩を広い意味では遅らせることになる。テクノロジーの進歩に合わせてビジネスも変化させていくべきだ。このサービスによりユーザーは自分のCDコレクションを持ち歩かなくとも好きな場所でCDを聴けるようになった。当然、音楽が不法コピーされるおそれもある。しかし、テクノロジーを活用することのほうがより重要ではないか」と語っている。

この訴えにより1999年11月には60ドルだったMP3.comの株価は、3月25日現在2,425ドルにまで下落した


[新着ニュース一覧にもどる]