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●ポール、ジョン・タバナーのコンサートに出演


5月4日、マンハッタンのセント・イグナティウス・ロヨラ教会(84 Street, Park Avenue)で、サー・ジョン・タバナーのコンサートに、サー・ポール・マッカートニーが出演し「In the Month of Athry」を朗読。出演者は、ほかにソプラノ歌手のパトリシア・ロザリオ、イギリスの有名なボーカル・グループのタリス・スカラース、フラックス弦楽四重奏団。
同日行なわれたWNYCラジオのインタビューで「ジョン・タバナーの音楽の魅力とは何ですか?」と聞かれたポールは「精神的なスピリットが強く、シンプルなところに魅力を感じているし、彼個人は単純に友人としても好きなんだ」と答えた。
「In the Month of Athry」の朗読の依頼を引き受けた理由については、「彼は僕のために作品を作ってくれて、詩を朗読しないかと提案してくれた。最初は、僕がやることじゃないと思ったし、どうして彼が僕に依頼したのか不思議だった。でも、どうしても僕に朗読してほしいと言うので、彼の判断を信じることにしたんだ。タバナーはほんとにすばらしい人間だし、彼が僕にそれを望むのなら、喜んで引き受けようと思った。今日のリハーサルで僕は言ったよ。『ほら、僕の声は朗読向きじゃないだろう? (大げさなシェイクスピア風のアクセントで)シェイクスピア劇じゃないんだし、僕には北部のアクセントがあるから訛りのある朗読になるよ』ってね。タバナーはこう言ったよ。『それでいいんだ。これを書いた詩人のカバフィはギリシャ人だけど、エジプト北部の出身だから、訛りがあったんだよ』って。僕は『なるほど、それならわかる』って納得したわけ。僕はいつも新しいことに興味があるし、挑戦したいと思っている。向こう見ずなんだよ。でも、僕の尊敬するタバナーから頼まれたから、というのが最大の理由。5月4日、この惑星にいて、そしてニューヨークにいる、そういう運命だったんだ」と語った。


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