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ザック・スターキー熱演、ザ・フーのライヴ・ツアー


ザック・スターキーをドラムに据えてのザ・フーのライヴ・ツアー。ザックは、ザ・フーのオリジナル・ドラマー、キース・ムーンにドラムを教えてもらったそうで、なおかつ、彼はリンゴの息子。ドラマーとしての血統はすでにエリート。
今回、「ドラムがザックじゃないとツアーは行わない」というザックには光栄な、フーからの逆指名。キース・ムーンはリンゴを兄のように慕い、ドラミングも尊敬していた。フーの「Won't Get Fool Again」のドラム・ソロはキースがリンゴの「The End」のドラム・ソロに敬意を表して叩いたもの。それを今度はザックが2人を合わせたような形で聞かせてくれる。
伝説のバンドの伝説のドラマーの後任、そして、これまた伝説のビートルズのリンゴ・スターという父親を持ち、双方と比較されてしまうというプレッシャーは想像を絶するが、それをはねのけんばかりの壮絶なドラミング。そんなザックの姿が、「老いる前に死にたいぜ、これからは俺達の時代だ」と若かりしころ歌っていたフーが再結成し、あえてその歌を演奏する姿とマッチしている。これぞロックだ。彼らが、これからの世代に何かを残そうとしているのが伝わってきて、その真摯な姿勢にも感動を覚える。

「This Is Rockn'Roll」今回のTHE WHOのライヴ・ツアーは、ロック・ヒストリーに大きな足跡を残すことは間違いない。


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