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EMIがデジタル配信開始


EMIは、火曜日、デジタルダウンロード用のアルバムを100枚リリースした。
ロサンジェルス7月14日(ロイター)世界第3位のレコード会社、EMIレコードミュージックは、フランク・シナトラと、ピンク・フロイドを、ネットワーク配信で売り出した。これにより、人気のあるナプスターの音楽交換サービスから、ファンが遠のくのではないか、と言う声もある。
たとえば、ピンク・フロイドのファンが、自分のコンピュータ‐にダウンロードできるよう、EMIが、100枚以上のアルバムと40枚のシングルを、リリースすれば、彼らは、最初の、最も多くの音楽をオンラインで供給する会社となる。
このオンライン販売には、ロックバンドのエバークリアー、ブルースのボニー・レイット、ラップの、スヌープ・ドッグ、イギリスのポップグループ、スパイス・ガールも含まれている。「EMIは、大量の音楽を、デジタルダウンロードで、小売チャンネルに提供する、最初で、最大のレコード・レーベルになるわけです。」とEMI音楽販売の社長、リチャード・コットレルは語っている。「消費者は、普通の販売業者のウェブサイトから、」好きな音楽を探せば良いわけです。消費者にとって、簡単であるように、心がけました。」と、コットレルはロイターに語った。
EMIによる、ダウンロードの試みは、版権と、デジタル音楽の配信をめぐり、レコード業界と、ナプスターや、MP3.com.Inc(NasdaqNM:MPPP-news)などの、 オンラインのミュージック・プロバイダーとの間に、大きな法的戦いを投げかけるだろう。MP3.comとナプスターは、人気のMP3技術で、音楽を配信する。その技術とは、CDの音楽を、小さなコンピューターファイルに圧縮するフォ‐マットである。レコード業界は、これら3社を、版権侵害で訴えている。なぜなら、MP3は、版権を保護することなく、または、ロイヤリティーを払うことなく、音楽を供給できるのだから。どこでも、いつでも音楽が手に入る。
EMIは、彼らの音楽を、安全なウィンドーズのフォーマット上で、発売する計画だ。これは、偶然にも、マイクロソフト(NasdaqNM:MSSFT-News)の、多くの消費者に、多くの用途を提供できる、最新バージョン、ウインドーズ・メディア・プレーヤー7.0の発売と一致する。EMIの音楽は、将来、リキッド・オーディオという、ソフトウェア−会社の、安全なフォーマットで、聞けるようになる。現在この会社は、フォーマットをサポートできるプレーヤーを開発中である。 
安全に音楽を販売するための基盤を、業者に提供している会社は、3つある。その1つが、リキッド・オーディオで、あと2つは、スーパートラックスと、アンプリファイドである。「デジタル配信は、いつかは、我々の普通の音楽リリースの形となるでしょう。さまざまなメディアにおける、高品質の音楽を、消費者に提供するのが、私たちに課せられた、仕事だと考えています。」とコッテルはロイターに語っている。EMIは、世界第3位の音楽関連会社で、英国EMIグループPlcの一つの組織だ(ヤフーから引用。イギリス、アイルランド:EMI.L)。 また、EMIには、エリック・クラプトンや、マドンナが所属する、アメリカ・ワーナー・ミュージックとの合併話しもある。2つの会社が合併すれば、マーケットシェアーは、20%までに上り、80億ドルもの年間売り上げが期待できる。EMIの卸価格は、CDの卸値と同じような設定をするつもりだ、とコッテルは語っている。「オンライン消費者への、販売価格は、業者が決める事ができます。」と付け加えた。EMIは、アーティストを増やして行くだろう。しかし、伝説的なアーティスト、たとえば、ビートルズなどに関しては、注意を払わなくてはならない、と分析する人もいる。「これは、一つの大きな実験を意味する。何をリリースするかを、慎重に検討しなければならない。」と、「ビヨンド・ザ・チャート:MP3とデジタル音楽革命」の作家、ブルース・ハリングは語った。


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