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ビートルズ初の自伝『ビートルズ・アンソロジー・ブック』ついに発売へ


アンソロジー・プロジェクトの一環として企画されていたビートルズ初の自伝『ビートルズ・アンソロジー・ブック』がついに10月5日(火)に全世界同時発売される。同日に日本語版も株式会社リットーミュージックから本体6,800円+税で発売され、全国書店及び『THE BEATLESアンソロジーWeb』(http://www.rittor-music.co.jp/beatles/)にて予約注文を開始する。サイズはB4変型で、総ページ数は368ページ、掲載写真数は約800点になる。


この本のいちばんの特徴は、ビートルズ自身の340,000語にのぼる言葉で最初から最後まで編集されているところだ。ポール、ジョージ、リンゴはこの本のために全面的に協力をし、ジョンの言葉も世界各地に散らばるたくさんの資料から数年の歳月をかけ驚くほどの数量を収集したという。ほかのだれの言葉にもじゃまされず、ストレートに4人の発言と向き合うことができるという。また、発言の時代的背景を正確に把握できるように、過去の資料から引用した発言には一部を除き、それぞれ年号が記されている。


また、未公開のメンバー4人の家庭に残されていた貴重な写真、興味深い書類やメモ書き、メモラビリアなどが収録され、それらは1,300点にのぼる。さらに、アップル社や英EMIもすすんで写真、資料を提供した。本人たちの言葉をもとにしたうえに、さらに各方面からの全面協力を受け、より真実に近い内容になっていると言える。これまで憶測やうわさ話の次元で語られてきたことに対し4人も積極的に証言を加えていて、真実が浮き上がってくることだろう。


常に4人の身近にいてビートルズ時代、またその後も苦楽をともにしたロード・マネージャーのニール・アスピノール、マル・エバンス、プロデユーサーのジョージ・マーティン、広報担当のデレク・テイラーたちの発言も同時に掲載、より客観的な視点から4人の発言が裏づけられている。


『ビートルズ・アンソロジー・ブック』より


ポール

僕らがきっぱり断ったことがある。ブライアン・エプスタインにこう言ったんだ。「アメリカでNo.1になるまで、アメリカ・ツアーはしない」。僕らは待った。僕らのとった行動の中でも、一番賢い戦略だったと思うね。僕らはほんと生意気だった。


リンゴ

No.1をとったら、あとはどこをめざせばいい?(中略)実際No.1をとれなかった時、僕ら思ったんだよ「やれやれこれで終わった」って。すごいプレッシャーだったんだ。僕らは10曲連続でNo.1をとった。だから、No.1じゃなくなって、ほんとホッとしたのさ。


ジョージ

ポールは自分の曲をどうレコーディングするか、最初から自分の頭のなかで決めてるんだよ。彼は他のみんなの意見を聞こうとしなかった。そういう点ではジョンのほうがよっぽどオープンだったね。ジョンは自分の作った曲でも、レコーディングに関しては人の意見を取り入れてた。


ポール

バンドというのは民主主義だから、ジョージは僕の言うことを聞く必要はないわけ。彼は僕がいつでもアイデアを出すことにうんざりしてきてたんだと思うよ。彼の目には、僕がバンドを牛耳ろうとしてるように映ったんだろう。僕はそんなことする気もなかった――でもそういうふうに見えたんだね。


ジョージ

けっきょくね、突きつめれば、悪いことなんてなにもない。どんなことが起ころうと、そこから なにかを学べたならそれでいいんだよ。学べなかったときだけが問題なんだ。"僕はだれなんだろう、僕はどこへ行くんだろう、僕はどこから来たんだろう?"って迷っているままではね。


また、ビートルズ・クラブを通して購入した場合はうれしい3つの特典がつく。


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