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必要なのはディジタル音楽の保護


マッカートニーの広報担当が、Magex社に投資したことを発表した。

Magex社は、インターネットでの音楽およびディジタルコンテンツのダウンロードを合法的に(有料で)行うためのテクノロジーを提供している会社で、レコード会社と著作権所有者に対し、オンライン上で作品が不正入手されないよう確実に保護すると主張している。

ポールがMagex社に投資したのは、明らかにオンラインでの無料音楽配信に反対しているため。ポールの広報担当は、「ポールの目的は、音楽著作権を保護し、音楽ビジネスを促進すること」だと語っている。

インターネット上での音楽著作権の侵害はレコード業界に大きな波紋を投げかけており、人気の高い音楽サービス・サイトのNasperをはじめ、訴訟問題に発展している。

レコード会社はインターネットでの音楽配信に一致団結して対抗する姿勢だが、アーチスト側の意見はふたつに分かれる。レコード会社と同じ反対派と、ファンが手軽に音楽にアクセスできれば人気が高くなり、結果的に売上げが伸びるとする賛成派だ。たとえば、リンプ・ビズキット(Limp Bizkit)などのグループは、Napsterを支持し、ツアーのスポンサーにもNapsterを使っている。

Magex社のパトリック・キャンベル(Patrick Campbell)社長は、「著作権問題に大きな関心を持っているマッカートニーは、自分の著作権保護を検討したときにMagex社の存在を知ったのだろう」と語っている。キャンベル社長は、元Ameritech社の社長で、Columbia/Tristar Picturesホームビデオ事業部の代表だったが、つい最近、Magex社の新社長に就任し、ニューヨークに駐在。前社長のピーター・ベヴァリー(Peter Beverly)氏は、現在、ヨーロッパ担当の副社長である。


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