●オムニバス“GOLDEN YEARS 1957”
‘Raunchy’ってどんな曲?
まだ聴いたことのない方も意外に多いのでは……
「タイトルはよく聞くけど、曲自体は聴いたことがない」「聴けなきゃそれでいいけど、できれば聴きたいな」そんなビートルズ・ファンのつぶやきに答えてくれるオムニバス盤。
まずはこの曲‘Raunchy(ローンチー)’。ジョージがクオリーメンに加入するときに弾いた曲としてビートルズ・ファンのあいだでは伝説的な曲。まだ14歳だったジョージが完璧に弾いている姿を想像しながら聴いてみるのも、またジョージを気取ってギターでコピーしてみても楽しい。
もう1曲は‘Come Go With Me(カム・ゴー・ウィズ・ミー)’。これはポールが初めて観に行ったクオリーメンのセント・ピーターズ教会のライブでジョンが歌詞をブルース調に変えて即興で歌っていた曲。いわばジョンとポールの出会いの1曲でもある。のちのビートルズに影響をおよぼしたのではないかという想像もできるコーラス・ワークなど、ポップで親しみやすい曲。
このアルバムにはほかにリトル・リチャードの曲なども入っており、いずれも1957年のナンバーばかりが集められている。若いビートルたちがラジオに耳をくっつけて聴いた曲ばかりといううれしい1枚である。 |