新着ニュース


映画“A HARD DAY'S NIGHT”のサイト登場


映画“A HARD DAY'S NIGHT”がアメリカのミラマックス・フィルム(Miramax Film)から12月1日に発売されるにともない、キャンペーンの一環としてウェブ・サイトがたちあげられた。
URLは、http://www.miramax.com/aharddaysnight
(後述の脚本の草稿など、一部準備中のページもある。)

このサイトは映画がつくられた64年の雰囲気を再現し、ビジターは当時のプロモーションを見ているような気分を味わえる。映画同様、白黒で、コンテンツは64年のオリジナル・プロモーション素材から引っぱられてきている。多くのアイテムは、この映画のプロデューサーであったウォルター・シェンソン(Walter Shenson)の死後、彼の貯蔵庫から最近見つけられたものである。セット内で撮られた未公開写真も多数ある。テキストは当時のスタイルのままで、64年以降のビートルズのリファレンスは載せていないこのサイトのコンセプトは、ライターであり、そして著名なビートルズ研究家のマーティン・ルイス(Martin Lewis)が考案した。テキストを書いたのも彼である。ウェブ・サイトそのものはミラマックス・フィルム社のエグゼクティブ、ロバート・ヌエル(Robert Nuell)とウェブ・デザイン・チームのチョッピング・ブロック(Chopping Block)で制作された。
大きくふたつのセクションに別れており、ひとつは1964年のセットを意識し、もうひとつは現在のセットの中で36年たった後、映画を観ているという趣向である。1964年のセットは‘Yesterday’、現在のセットは‘Here Today’(82年にポールがジョンに捧げた曲)と名付けられている。
‘Here Today’にはファンや研究家にはたまらない、映画“A HARD DAY'S NIGHT”の最初の脚本の草稿が載せられている。脚本家のアラン・オーウェン(Alun Owen)がタイプしたもので、実際には映画にならなかった箇所も含まれている。そしてオーウェンや監督のリチャード・レスター(Richard Lester)の手書きの書き込みもみられる。脚本はふたつのフォーマットで見ることが可能。個別のページで複写を見るか、ページごとにマッチングしたテキスト・バージョンを見たりダウンロードすることができる。テキスト・バージョンは映画に実際使われたシーンの記録も書き込まれているが、即興で書かれたか、最初の草稿ではなかった。これをシェンソン氏の貯蔵庫で発見したルイス氏は、「死海の渦巻きに匹敵する発見」だと述べた。そのほか、映画ではカットされたショットや、貴重な情報が満載である。映画のロード・マネージャー名はもともと実際のロード・マネージャーの名前を使用するはずだったなど、新たな発見もある。シニア・ロード・マネージャーはネル(Nell)というあだ名のニール・アスピノール(Neil Aspinall)をモデルに(映画上はノーム(Norm))、そしてアシスタント・ロード・マネージャーは73年にロサンゼルス警察に射殺されたマル・エバンス(Mal Evans)をモデルに(映画上はシェイク(Shake))している。だが、ビートルズ・サイドから注文がきたせいか、脚本家は「ネルはノーム、マルはシェイクに変更」とおそらく彼自身の鉛筆で大きく表紙に書いたのだった。


[新着ニュース一覧にもどる]