新着ニュース


リンダの名前がつけられたサイクリング・チームが告訴される


今はもう解散してしまったリンダ・マッカートニーのサイクリング・チームが、不正な財政報告書を、スポーツ理事会に提出したとして、告訴されている。
リンダの名前が付けられたこのチームは、2年前に結成され、イギリスで初めてイタリア・ツアーに挑戦したチームである。14年の中で、初めてツール・ド・フランスに出場するだろうと期待されていた。
これを統括している法人は、ライダーと、すべてベジタリアンのイギリスチームのスタッフに、2000年のシーズン前にチームが提供した銀行の債務履行保証によって、現金化し支払おうとしたもので、「組合は、リンダ・マッカートニーのチームに、債務履行の保証をしたことはないこと、そして提出された書類には不正があったことを、銀行から知らされた。」と、国際サイクリスト連盟(UCI)は声明文の中で語っている。従って、UCIとライダー、そしてほかのスタッフは、詐欺行為でだまされたことになる。
給料の未払いと支払い方法をめぐって、トラブルがおきているが、UCIのスポークスマン、エンリコ・カルパーニ(Enrico Carpani)は、この申し立ては、スイスに提出するのかイギリスになのか不明だと言っている。スイスの法律では、だれもが司法当局に申し立てすることができ、それから調査が始まる。イギリスでは、申し立ては警察へ提出しなければならない。
このチームは、150万ドルあまりの負債に直面していると言われている。サイクリング組合は、彼らが主張する金額を、このチームに支払うと言っているがそれは約3か月分の給料である。チームの解散により、35人のライダーと、彼らをバック・アップするスタッフが、解雇された。その中には19961年のオリンピックのロード・レースで、銅メダルに輝いた、マックス・シアンドリ(Max Sciandri)も含まれている。シアンドリは、11か月分の給料が未払いだと言っている。
リンダ・マッカートニー・フーズの取締役、ティム・トレハーネ(Tim Treharne)は6日、彼の会社はこのチームを運営する役割はないと言っていた。「リンダ・マッカートニー・フーズは、このチームの複数あるスポンサーのひとつにすぎません。私たちに、このチームを運営する責任は今までなかったし、今もありません。実際ライダーは、みな優れていました。だから残念です。彼らが私のところへ来て、チームを存続させるために協力して欲しいとと依頼されたが、資金がないのです。」とAP通信社に語った。
トレハーネによると、「このチームは、ジュリアン・クラーク(Julian Clark)が経営する、O.C.レーシングス・アンド・プロモーションズ(O.C. Rachings and Promotions)がマネージメントをやっていた。しかし、クラークはどこにいるのかわからない。今年の初めチームが解散したときの声明文で、クラークは不正行為はなにもないと言っていた。これは、今季のスポンサーのひとつがおりてしまったこと、また、チームのメイン・スポンサーの支援が少なかったために起こった事件だ。資金が不正に使われ、なくなってしまったためではない。」と語った。


[新着ニュース一覧にもどる]