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ビートルズの好きな食べ物と飲み物が、明らかになる!?


ビートルズに関する研究のジャンルはとどまることを知らないが、このたび、興味深く、そして最高にばかげ、最高に労力を費やす調査が行われた。
調査を行ったのは、リマスターされた映画『A HARD DAY'S NIGHT』の顧問としても知られている、ビートル学者で、ユーモア作家としても知られる、マーチン・ルイス。ねらいは歴史的アーティスト、ビートルズの作る音楽を手助けした、栄養学的な強壮剤を発見するため。「私は、彼らのクリエイティビティ−の源を探るための手がかりとなる、彼らが摂取した食べ物を注意深く調べる必要があると思ったのです。この研究は事実にもとづいているが、ビートルズに関連したトピックスを楽天的に、楽しく分析していることを強調したい」とルイスは語った。
レコーディング、映画、ビデオ、そして、名言など、過去40年の、ビートルズとして、また個人に関する詳細を分析、具体的に挙げれば4人が1961年から2001年までの40年間にアーティストとして作曲し、演奏し、プロデュースした130枚以上のアルバムからの、1,800のレコーディングを分析したものである。また、この研究には、彼らの5つの映画と、たくさんのドキュメンタリー、アルバムジャケット、本、インタビュー、ビートルズ伝承、ビートルズ神話なども、詳しく分析している。

その結果!ファブ・フォーの永遠のお気に入りは、ハチミツであることが明らかになった。ハチミツは、ジョン、ポール、リンゴ、ジョージがレコーディングした14曲以上に歌われている。そして、彼らの好きな飲み物は、紅茶であることもわかった。これも、たくさんの彼らの音楽のなかに登場する。

この調査では、ビートルズの食べ物と飲み物を、次の9種類の項目に分類している。興味深いことに、今健在の3人のビートルズは、ベジタリアンを表明しているが、野菜よりも、はるかにたくさんの、肉類や、魚に関することを歌に書いている。また一方では、甘いもの好きのビートルズは、ケーキや、焼き菓子、キャンディーなどの歌をたくさん作り、多くを語っている。飲み物に関しては、ワインに賞賛を与えるが、イングリッシュ・ティーに関することが、1番豊富に、曲のなかに織り込まれている。

【肉類】
牛肉がビートルズの歌のなかで、1番ポピュラーな題材となっている。4人とも、動物を題材にした曲を書いている。ジョンは、‘When I Get Home’、ジョージは、‘Cockamamie Business’で、また、ポールは、‘Cows’というインストルメンタル。リンゴは、シングル‘Early 1970’のなかで、牛について書いている。
ベジタリアンのジョージは、ブタや、ペパロニ・ソーセージ、厚切り肉、ベーコン(2曲)、2種類の鶏肉(コガモとタンドリー・チキン)、マクドナルドやバーガー・キングなどに関する詞を書き、1番肉食について触れている。ポールは、子ども向けの詞、‘Mary Had A Little Lamb’のなかで、摂取量のコントロールを呼びかけている。ジョンは、鶏肉好きで、‘And Your Bird Can Sing’、そして、彼は‘Cold Turkey’を作った。

【魚】
ビートルズの好きなシーフードは、タコ(‘Octopus's Garden’)と、カキ、そしてうなぎ(ポールとジョージ)である。ジョンは、アルバムに、“SHAVED FISH”と題名をつけ、イギリス特有のサーディンを、‘I Am The Walrus’のなかで歌った。ジョン、ポール、ジョージは3人とも、詞のなかで魚について書いている。

【野菜】
驚くべきことに、ビートルズは野菜について歌った曲はほとんどない。ジョンの、‘Glass Onion’や、ジョージの、‘Savoy Truffle’などもあるが、野菜を愛するポールは、アルバム“WINGS AT THE SPEED OF SOUND”のなかの、‘Cook of the House’で、野菜(サツマイモ、インゲン豆、にんにく、サラダ)に触れただけで終わっている。

【卵&乳製品】
4人は卵や乳製品が大好き。ジョンは、‘I Am The Walrus’のなかで、自分がエッグマンだと言っていた。ポールは、アルバムに“BACK TO THE EGG”というタイトルをつけた。ポールが‘Yesterday’の歌詞を思いつく前、タイトルは、‘Scrambled Egg’だった。生クリーム、チーズ、バターは、時おり顔を出し、牛乳はハチミツとともに、彼らの永遠の好物である。ジョンのアルバム・タイトル(“MILK AND HONEY”)、ジョージの作品‘Sour Milk Sea’にも登場する。

【香辛料】
ポールは4人のなかで、香辛料の「王様」だった。彼の、‘Cook Of The House’の曲には、塩、砂糖、酢、シナモン、カレー粉、そして、もちろん、コショウが歌われている。彼は、スパイスで、‘Sgt. Pepper〜’をアルバムのタイトル・ソングとして、不滅のものにした。
甘い調味料的なもとして、ジョンは、‘Lucy In The Sky〜’と、‘Jam Rag’で、「マーマレード・スカイズ」と歌っていた。ジョージは、‘Apple Jam’が大好きだ。‘Strawberry Fields Forever’(フルーツの項を参照)の最後に出てくるジョンのひとり言は、「僕はポールを葬った(アイ・ベリード・ポール)。」とまちがって聞こえた(多分これは、季節のイチゴを取り混ぜて、ポールへ投げつけたことに関連して、「アイ・ベリード(イチゴ)・ポール」と言っていたのだ)。

*B'net注:ジョンは「クランベリー・ソースって歌ったんだ」と言っていましたね。

ハチミツに関しては、シングル曲やアルバムの中に、14回も登場している。ポールの、‘Honey Pie’と、‘Wild Honey Pie’、ジョンの‘Milk And Honey’、ジョージの‘Everybody's Trying To Be My Baby’の「彼らは木からハチミツを取ってきた」、そして、リンゴの‘Honey Don't’と、‘Matchbox’などがそれである。

【シリアル、穀物、ナッツ】
‘Good Morning, Good Morning’は、ケロッグ・コーンフレークのコマーシャルに影響されて作られた。ジョンは、この曲をレコーディングした数か月後、‘I Am The Walrus’の中で、またもコーンフレークを登場させている。ジョンは、セモリナ(小麦粉)、ドングリをいろいろなところで歌っている。ポールは‘Eleanor Rigby’などで、米について、2回ほど触れている。また、ピーナッツ(‘Drive My Car’)についても、1回だけ歌った。ジョンとポールのふたりとも、マカロニのことを小さな声で歌っていた。映画『MAGICAL MYSTERY TOUR』のなかで、ジョンは、グリースをたくさん塗ったウエイターの役を演じ、リンゴのおばさんの皿に、莫大な量のスパゲティーをシャベルですくった。

【ペストリー、焼き菓子、デザート、キャンディー】
ビートルズは、甘いものや、おいしい焼き菓子を、たくさんの歌に書いた。ジョンは、‘The Ballad of John And Yoko’のなかで、チョコレート・ケーキのことを書いている。ジョージは、‘It's All Too Much’のなかで、バースデー・ケーキのことをつぶやいていた。ポールは、‘Too Many People’のなかで、昔ながらのプレーンなケーキのことを歌った。ジョンとポールは、ふたりとも、パイを賞賛する歌をうたった。ジョンは、マシュマロ・パイが好きだった(‘Lucy In The Sky〜’)。一方、ポールの好きなのは、‘Uncle Albert’と、‘Flaming Pie’のなかの「バター・パイ」だった。‘Flaming Pie’は、1997年の彼のアルバムでタイトル・ソングとなった曲で、ジョンが書いた、「燃えさかるパイに乗った男」が名づけたグループ、ビートルズのことを書いた、ジョンのユーモラスな物語に影響された歌である。
ジョージは、アップル・タルトと、ジンジャー・スリング(ジンなどにしょうがの絞り汁と砂糖などを加えた、冷たい飲み物)を歌った。ジョンは、黄色いカスタードと、砂糖菓子の妖精を夢見た。ジョンとポールは、1970年代に仲たがいをしていたと言われている。しかしふたりは、同時期にパンに対する栄光(たくさんの食べられるもの)を歌っていた。
ジョージは‘Savoy Truffle(サボイのトリフチョコレート)’を書いた。この曲は、イギリスのチョコレート(「グッド・ニュース」の詰め合わせ)の箱に影響されたもので、「クリーム・タンジェリン」や、「モンテリマット(Montelimat)」、「ココナッツ・ファッジ」などのチョコレートが入っていた。

【フルーツ】
リンゴは、当然ビートルズの好きな果物だった。そして、ジョージが作った、‘Apple Scruffs’と、‘Not Guilty’によって、永遠の命を与えられた。ジョンはアルバム“MIND GAMES”に収められている、‘One Day’で歌っている。ジョージは、自分の作品にタイトルをつけるのが下手なことで知られていたが、“REVOLVER”のために彼が書いた3曲中、2曲にタイトルをつけるとき、いろいろな種類のイギリス産リンゴを思いついた。‘Granny Smith’は、最後には、‘Love You To’になり、‘Laxton's Superb’は、最後には、‘I Want To Tell You’となった。イチゴは、もちろん、ジョンの十八番。リンゴは、ピーチについて‘You're Sixteen’と、‘Matchbox’で、2回歌っている。そのほか、ビートルズがよく歌った果物は、さくらんぼ(ポール、ジョージ、リンゴは、みんな、敬意を表している)、バナナ(ポールは2曲)、パパイヤ、ココナッツ、パイナップル、そして、タンジェリン(みかん、オレンジ)などである。

【飲み物】
紅茶は、ファブ・フォーには欠かせない飲み物だった。ジョンは、‘Norwegian Wood’のなかでワインを飲み、ポールは、‘When I'm 64’のなかで、ワインのボトル1本と、‘Her Majesty’のなかでは、うんざりするほどのワインを欲しがっていた。ポールもリンゴも、ストロベリー・ワインの魅力を歌った。
また4人は、さまざまな飲み物を好んだ。ジョンは、‘Rain’のなかで、レモネードを歌い、‘Come Together’のなかで、コカコーラを歌った。ポールは、‘Rocky Raccoon’のなかで、ジンを歌い、‘Helen Wheels’のなかでラム酒を歌った。1964年の映画『A HARD DAY'S NIGHT』で、リンゴは、ハーフ・パイント(約300cc)のマイルド(イギリスのライトビール)を注文した。1965年の映画『HELP!』までに、彼は「ラガー・アンド・ライム」を好むようになっていた。リンゴは、ムーンシャイン・ウイスキー(“BEAUCOUPS OF BLUES”)について熱く語った後、アルコールを卒業した。
しかし、疑いの余地なく、紅茶が、ビートルズの1番好きな飲み物だった。

【エトセトラ】
ビートルズの歌のなかには、そのほかにも食べ物や、飲み物のことがたくさん書かれている。食べることについて(‘When I’m 64’と、‘Lady Madonna’)、飲み物について(‘I Don't Want To Spoil The Party’と、‘I'm So Tired’)、キッチンやレストラン、夕食や朝食、そしてお茶について、たくさんのことがかかれている。ソロ・アーチストとしての、ジョンとポールは、テレビ・ディナーについて書いている。映画『HELP!』のなかで、ジョンは、彼のスープのなかに、定期券(season ticket)を見つけている(“I like a lot of seasoning in my soup”:「僕は、スープにスパイスをたっぷり入れるのが好きなんだ」)。

★この調査の完全報告は、4月29日(日)に、『イート・ザ・ビートルズ』(『ブレックファースト・ウイズ・ザ・ビートルズ』のスペシャル番組)としてロサンジェルスで3時間ラジオ・スペシャルとして放送。ショーのなかでは、食べ物と飲み物に関連したビートルズの曲が流された。また、ビートルズ自身による、ビートルズのレシピ、グルメ情報、おいしいサウンドバイトなども放送された。


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