新着ニュース


ジョンを偲び、リバプール空港が改名


リバプール空港がリバプール・ジョン・レノン空港と改名されることは、すでにお伝えしたが、7月2日、正式記者会見で、ヨーコは次のように語った。
「ジョンの思い出と彼を愛する気持ちから、彼の名前をつけてくれることに心から深く感謝します。このようなかたちで、リバプール市がジョンに栄誉を与えてくれたことに喜んでいます。ジョンは人生における楽しいことの意味を思い出させてくれます。この空港が世界中にすばらしいメッセージを運んでくれることを望んでいます。ジョンが人間には上下がないと言っていたように、私たちの上にあるのは、空だけです」
彼女はジョンの自画像をモチーフにした新しい空港のロゴを発表しながら、「とても美しいロゴです。ジョンも誇りに思ったにちがいありません」と語った。このロゴには、ジョンが描いた自画像(セルフ・ポートレイト)に‘Imagine’からの“above us only sky(私たちの上にあるのは空だけ)”という言葉が添えられている。
『リバプール・エコー』紙は、これから彼女がリバプールに来るときは彼女の夫の名前のついた空港を利用するだろう、と述べている。
「リバプールはジョンにとってたくさんの意味がある場所です。ジョンは亡くなるまで、いつもリバプールのことを話してました。私はリバプールにしょっちゅう来れませんが、いつも心にあります。ここに今週現れることが私にとって重要なことと感じてました」
ヨーコは地元の彫刻家トム・マーフィー(Tom Murphy)が製作した、空港に設置されるジョンの銅像の縮小版を、同空港の会長ロバート・ハフ(Robert Hough)から贈られ、「美しい像ね」とコメントした。原物のほうは、3250万ポンドをかけた新しい第2ターミナルの出発ラウンジに設置される予定で、7フィート6インチ(約228.6cm)、重さ500キロ、丸いめがねをかけ、髪を後ろへとかした、スーツにTシャツを着込んだジョンが大きく1歩を踏み出している。
ヨーコはまた、この空港の施設をストロベリー・フィールズ・カフェや、ギブ・ピース・ア・チャンス・ラウンジと改名することを冗談めかして言った。
空港のコマーシャル・ディレクター、ニール・パーキー(Neil Pakey)によると、ポール・マッカートニーの名前は、改名の候補には上げられていなかった。ひとりの人物の生涯をたたえる、新しい名前をつけるため、という。「世界中の空港で、人の名前がつけられているのは、その人の全人生をたたえるためであることが多い」と彼は語った。しかし、BBCにより、ポールから支援のメッセージが送られてきていることが明らかにされた。
この空港名は、新しいターミナルがオープンする来年の春から使われ、アメリカや日本への発着便も開通する予定だという。イギリスで個人の名前が空港につけられるのはこれが初とのこと。


[新着ニュース一覧にもどる]