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豆・マメ・あらかると 2001年10月



●CD

S21-17793

●“OFF THE BEATLE TRACK(オフ・ザ・ビートル・トラック)”
GEORGE MARTIN(ジョージ・マーティン)

ジョージ・マーティン本人も「なぜ今、こんなボリュームでレコード会社から発売されるのか?」といぶかった「ジョージ・マーティン・ボックス・セット」の発売も記憶に新しい、マーティンのビートルズものの代表作。なんたってビートルズ現役時代に発売されているのだから。裏ジャケのライナーもビートルズが書いている。「彼は髪の短いミュージシャンである。それなのにロック・グループのレコーディングを担当してきた」という紹介文が笑えます。デビュー・シングルでリンゴがドラムを叩かせてもらえなかった真相?もユーモラスに語られている。全編、あのジョージ・マーティンの外見と同じく、ジョージ・マーティン・オーケストラによるスマートな演奏が繰り広げられる。「ボックス・セットは高価で手が出ない。でもマーティンが好きだ」とお嘆きのあなたもビートルズのアルバムと、これさえあれば大丈夫!

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●“purely BELTER”『シーズンチケット』
SOUND-TRACK(サウンドトラック) 

サッカーをこよなく愛する、夢を決してあきらめない少年ふたりの物語。監督はマーク・ハーマン。ジョンとヨーコの‘Happy Christmas(War Is Over)’を収録。筆者は、まだ映画を観ていないので、ビデオ化を待ち望んでいる。エルビス・プレスリーの‘Always On My Mind’も収録されている。

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●“hats OFF”(ハッツ・オフ)
ROY harper(ロイ・ハーパー)

日本にも信奉者が多いイギリスのベテラン、ロイ・ハーパーのニュー・アルバムは70年代に豪華なゲストを迎えてレコーディングされた曲を中心に構成されている。ロイから多大な影響を受けたジミー・ペイジはもちろんのこと、キース・ムーン、ケイト・ブッシュ、デビッド・ギルモアなどすごい顔ぶれである。11曲目の‘One Of Those Days In England(Part1)’は1977年の作品で、バッキング・ボーカルにポールとリンダを迎えている。しかもこの曲はギターがアルビン・リー、ベースがロニー・レインと、強者ぞろい。収録曲のなかでもポップ色が強く、“RAM”風のサウンドだ。ポールとリンダは「マイ・ラブ・トゥ・ユー」というコーラスで渋く登場。しかし、エンディングまぎわでポールとリンダならではのハーモニーを披露!

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“I・70S”(アイ・ラブ・セブンティーズ)
Various

BBCからゴキゲンなコンピレーションが登場!アルバム・タイトルどおり70年代のサウンドが好きな人にはたまらない2枚組。ビートルズ関連ではポール・マッカートニー&ウイングスの‘Live And Let Die’。そのほかの収録アーティストもビートルズのメンバーとの関連大。ジョンと共演したデビッド・ボウイ、エルトン・ジョン。ジョンが敬愛するスモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズ。ポールと共演したケイト・ブッシュ、マイケル・ジャクソンが在籍したジャクソン・ファイブ。ポールのフェイバリット、クイーン。ジョージの在籍したトラベリング・ウィルベリーズでもおなじみの、ジェフ・リン率いるE.L.O.。リンゴが後押ししたT.REX。ヨーコも聴いていたブロンディ等。ほかにもアバやマッドネスなど、これだけで70年代を結構網羅した親切なおすすめアルバム。

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●“ONE NIGHT”(ワン・ナイト)
SUSAN ANTON(スーザン・アントン)

モデルであり、女優であるスーザン・アントンのニュー・アルバム。思いっきりアメリカンしてます。ビートルズ・ナンバーは‘In My Life’をカバー。アコースティックなアレンジです。確かこの人、『キャノンボール2』に出てた人です。シルベスター・スタローンとも結婚してましたね。ライブ盤。

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“Mascara & MONSTERS The Best Of ALICE COOPER”(マスカラ・アンド・モンスターズ/ザ・ベスト・オブ・アリス・クーパー)
ALICE COOPER(アリス・クーパー)

ド派手でオカルトチックなメイクをしたアリス・クーパーとジョンにつながりはまったくないように思えるが、かなり前にBネットでも伝えられたように、このベスト・アルバムのライナー・ノーツに、ジョンがポールのことを語ったエピソードが書かれている。 ‘Elected’という曲について、「この曲をレコーディングしているとき、ジョン・レノンがたびたびスタジオにやって来て、この曲を聴いて、『すごい曲だね。でも、ポールだったらもっと上手に歌うよ』と僕に言った。そのとおり!」という言葉が載っている。この曲は、1973年の“BILLON DOLLAR BABIES”に収録されていて、明らかにジョンの「失われた週末」のときの出来事だ(演奏には参加していない)。このアルバムにはキース・ムーンも参加しているのでいっしょに遊びに行ったのかもしれない。意外にもこのベスト・アルバムは1曲目からポールを感じる曲である。ベースライン等も。アリス・クーパーはポールにかなり影響を受けているかもしれない。しかし、「俺が歌ったら〜」じゃなくて「ポールが歌ったら〜」というのがいかにもジョンらしい。

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●“jenna(ジェンナ)”
nobuya sugawa(須川展也)

ロン・カーターとの共演も記憶に新しい、ジャズ・サックス・プレーヤー、須川展也のニュー・アルバム。ポール・マッカートニーの‘Junk’をカバー。もともとポール自身のインスト・バージョン、‘Singalong Junk’が存在するだけに、アレンジの意外性はないが、注目のジャズ・ギタリスト、マーティン・テイラーの好サポートも光り、落ち着いた仕上がりとなっている。

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●“PICKIN ON THE BEATLES”(ピッキン・オン・ザ・ビートルズ)
2枚組BGM集。ジョンがギターより先に手にしたバンジョーもフィーチャーされて、いくぶんカントリーの趣もあるインスト集。FMラジオ番組『ジョン・レノン・カレイドスコープ』の「斎藤早苗のジ・アングル」のコーナーで7月にBGMに使われていたのがこのアルバム。お店のBGMなどにも使えそうな明るく軽快なノリがグッド。

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●“Piano Tapestry”(ピアノ・タペストリー)
国府弘子
 ピアニスト、作曲家でもある国府弘子の意外にも初のピアノ・ソロ・アルバム。
 即興演奏集で各曲、彼女自身の記憶だけを頼りに演奏されているという驚くべき内容で、「虹の彼方に」や‘Scarborough Fair’などのなつかしい名曲が並ぶ。ビートルズ・ナンバーからは‘In My Life’。上記の理由からD♭で演奏されている。タイトルどおり、ほとんど切れ目なく演奏が綴られ、裏ジャケットの湖に浮かぶピアノの波紋のように、心に音が広がって響き合う。ヒーリングには最適なアルバムではないだろうか。「この素晴らしき世界」と「キラキラ星」、そして「見上げてごらん夜の星を」を「星」つながりでからめるなど、彼女のユーモアあふれるセンスもところどころ盛り込まれている。この1枚があれば、夏はクーラーいらず。

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“Kyoko Yoshida plays The Beatles”(吉田恭子プレイズ・ザ・ビートルズ)
吉田恭子
 ヴァイオリニスト、吉田恭子がオーケストラを率いて、全曲ビートルズのカバーに挑んだ意欲作。彼女のような存在は、これまでロックやポップスしか聴かなかった若い人がクラッシックに興味を持つきっかけになるかもしれない。
 収録曲は以下のとおり。
01.Hey Jude 02.Eleanor Rigby 03.Let It Be 04.Here, There And Everywhere-Strawberry Fields Forever 05.Norwegian Wood 06.Yesterday 07.Julia 08.The Fool On The Hill 09.Ob-la-di, Ob-la-da 10. Across The Universe 11.The Long And Winding Road 12.Good Night

ORGM 9701

“GROOVEYARD meets Holloway/Person/Schwaller”(グルーヴヤード・ミーツ・ホロウェイ/パーソン・ショーラー)
 オルガン、ギター、ドラムによるジャズトリオが曲ごとにテナー・サックスを迎えたアルバム。ビートルズのカバーは‘Can't Buy Me Love’。この曲のサックス奏者はヒューストン・パーソン。モダン・ジャズ風(?)で、今こういうアレンジを聴くと、ちょっと古くさく思えてしまう。オルガン、ギター、サックスがバトンを渡すように次々にメロディーを弾くのはジャズならではか。フロム・ジャーマン。


●ビートルズが掲載された雑誌いろいろ



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