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リバプール・インスティチュートの奨学金が放置されていた


『リバプール・エコー』紙によると、ポールの母校が設けた奨学金が、17年経過してやっと使われることになった。銀行に預けられていた奨学金資金は、100万ポンドになっていた。
ポールやジョージが通っていたリバプール・インスティチュート・フォー・ボーイズ(Liverpool Institute for Boys:現LIPA)は、教育改革によって廃校になり、リバプール・インスティチュート教育基金(Liverpool Institute Educational)がそのまま忘れ去られ、利子だけがたまっていった。
口座の受託者であるリバプール市議会は、これほど長期放置されていた理由は不明だと認めた。
回答を待っていた元PTA会長ガブリエル・ムイエス(Gabriel Muies)は、「これほど時間をかけるとは醜聞です。リバプールの子女の向上のための資金だったのに、17年間も忘れ去られていたとは。ずっと子どもは奪われてきたのです」と語った。
現金同様、この計画は土地、絵画、図書を含めた主な財産を所有していた。去年リバプール教育長のコリン・ヒルトン(Colin Hilton)は、学校から価値のある財産が消えたという苦情を受け、市全体で捜索するよう命じた。像や美術品と同様、財産の捜索は、この基金に寄贈された家の所有権にも及んだ。教育長は捜索は1年くらい続くと言っている。
この基金に属していた多くの物品は、チャリティ・コミッション(Charity Commission)の同意のもと、1992年と1993年に売られ、学校が廃校となった1985年にまとめられた在庫リストから消去された。売り上げからの収益は、公認慈善事業である基金の口座に預金された。
市議会のスポークスマンは「困難で複雑な家庭でしたが、主なことは、現在進行中ということです。基金の元来の理由はなくなってしまいましたが、今日の教育の必要に使えるように再建したく思ってます。計画を完成させていますが、これは教育にのみ使われる予定です。資金はどこにも流出しません」と語った。


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