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エリザベス女王即位50周年記念パーティーでの、ジョージ・マーティンの祝辞


エリザベス女王即位50周年記念パーティーで、ジョージ・マーティンは次のように祝辞を述べた。
「前回の即位50年祭は、ビクトリア時代でした。もちろんビクトリア女王は12,000もの一般人を宮殿のパーティーに招待しませんでした。しかし、時代はよい方向に進んだと私は思っています。これほどたくさんの人々が宮殿での祝賀をともに分かち合うことができたのですから。エリザベス女王1世から今日まで、私たちの君主は芸術を支援してきました。ヘンデルは特に王のためによく作曲しました。彼の有名な‘Water Music’は王家の祝賀のために作曲されました。ウィリアム・ウォルトンは‘Crown Imperial’を私たちの女王の戴冠式のために書きました。当時はそのような機会にはクラシック音楽だけが使用されました。しかし新しいエリザベス朝に時代は非常に変わりました。ロックンロールの音楽には、人々の楽しい歌声が響きます。現代ではもはやロックンロールは若者だけのものではありません。だれもがポップ音楽を楽しんでいます。私はその分野で役割を担ってきたことを誇りに思います。私たちは最愛の女王の50年祭をお祝いしています。女王は今夜の秀でたアーティストの中の4人に名誉を与えています。デーム・シャーリー・バッシー、サー・エルトン・ジョン、サー・ポール・マッカートニー、サー・クリフ・リチャードです。4人とも人々の心に響く音楽を作りました。
そしてアメリカ人の友人も、最近有名になったばかりの若い出演者とともに参加してくれます。ここ50年間でこの国がほこりに思うことがひとつあるとすれば、それはイギリス人アーティストによる世界的に偉大な音楽の莫大な成功です。私たちのアーティスト、作曲家は、40年以上、何百万もののレコードを世界中で売り上げました。これは国際市場全体のほぼ6割になる計算です。商品外輸出も同様に多くあります。多くのアメリカ映画音楽がここでレコーディングされ、ハリウッドに戻されます。『ハリー・ポッターと賢者の石』、『ロード・オブ・ザ・リング』、『グラディエイター』、『タイタニック』のような映画音楽がそうです。優れたレコーディング・スタジオを有するイギリスは世界中の優秀なオーケストラ、指揮者、プロデューサー、エンジニアの故郷です。そしてその翼下では新しい世代の光り輝くミュージシャンが待っています。音楽は私たちが祝い、記憶し、感情を共有する助けをしてくれます。私たちみなが人生のどこかでイギリスの音楽や国内の才能に影響を受けたことがあります。それがこれからも長く続きますように」。


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