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『コンサート・フォー・ジョージ』〜ジョージ・ハリスン・トリビュート・コンサート


ジョージ・ハリスンの一周忌にあたる11月29日、英ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで『コンサート・フォー・ジョージ』が開催され、ポール・マッカートニー、リンゴ・スターらがジョージを偲んだ。
エリック・クラプトンの主宰で、満員の約5000人を前にポールとリンゴが共演。ジョージの愛息、ダニー・ハリスンもステージに立った。
開演前のステージ中央にはジョージのギターが置かれ、スポットライトを浴びていた。そして1970年代初期の長髪にヒゲのジョージの大きな写真が掲げられていた。
オリビア・ハリスンが登場し、温かい拍手が起こった。お香がたかれる中、オリビアがステージ上のろうそくに火をともし、クラプトンが「ジョージの魂に向けて開催した。今夜は彼がどれほど多くの人に愛されたか分かるだろう」とあいさつした。
コンサートは2部構成。1部では、シタール奏者ラビ・シャンカールと娘アヌシュカ・シャンカールが登場。
ラビは「私は今夜ここにジョージがいると強く感じます。彼をこれほど愛した私たちが、彼のために歌い演奏するのに、彼がここにいないわけがありません」と話し、シタール演奏と指揮をアヌシュカに託し、ジョージがインド音楽に傾倒して作曲した「ジ・インナー・ライト」やラビがジョージに捧げた約20分に及ぶ慈愛を表した歌Arpandを披露した。

2部ではジョージの写真がビートルズ初期のものに変えられた。冒頭では、モンティ・パイソンのメンバーが、ギャルソンの格好をして現れ、後ろを向くとお尻丸出しといったナンセンス・ジョークで会場を爆笑させた。 そしてクラプトンとジェフ・リンの‘I Want To Tell You’にはじまり、ジョージの音楽仲間がリレー形式で21曲を熱演した。
クラプトンが「レディース・アンド・ジェントルメン、リンゴ・スター!!」とリンゴを紹介すると、スタンディング・オベーションが起きた。刺繍の入った赤のベルベットのジャケット姿で現れたリンゴは「なんて夜なんだ。ジョージは僕を愛してくれたし、僕もジョージを愛していた」とあいさつし、‘Photograph’と‘Honey
Don't’を熱唱した。そしてリンゴがポールを紹介すると、ふたたびスタンディング・オベーションが起こった。
ポールはジョージを「ビューティフル・フレンド(美しい友)」と呼び、‘For You Blue’とワールド・ツアーでおなじみの‘Something’のウクレレ・バージョンを披露した。その後、‘My Sweet Lord’をビリー・プレストンが歌うと、またもや会場は総立ちに。ダニーが「心の底からミュージシャンの皆様に感謝いたします。あなたたちは僕の父の親友です。父はあなたたちを愛していま
す。皆様に神のご加護がありますように」と感謝の言葉を述べると、ポールは「ダニーを観ていると、僕らだけが、年とった感じだよ」と観客に話し、笑いを誘った。最後はウクレレの哀愁あふれるアレンジで、スタンダード曲‘See You in My Dreams’が演奏され、コンサートは幕を閉じた。
このコンサートの収益金はジョージが設立した慈善基金マテリアル・ワールドへ寄付される。

<曲目リスト>
第1部
Arpand
The Inner Light

第2部
モンティー・パイソンのダンスと歌
Lumberjack Song
I Want To Tell You
If I Needed Someone
Old Brown Shoe
Give Me Love
Beware of Darkness
Here Comes The Sun
Thats the Way it Goes
Horse to the Water
Taxman
I Need You
Handle With Care
Isn't It A Pity
Photograph
Honey Don't
For You Blue
Something
All Things Must Pass
While My Guitar Gently Weeps
My Sweet Lord
Wah Wah
See You in My Dreams


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