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盗まれた『ゲット・バック』セッションのテープ発見


1970年代に盗難にあい、行方不明になっていたビートルズのオリジナル・テープ約500本がオランダで見つかり、警察当局に押収されたと、1月10日、ロンドン市警察が発表した。テープは分析中だが、本物と考えられている。テープには未発表曲も数多く含まれており、警察は「値がつけられない」ものだと話している。
500本はすべてオープン・リール式のテープ。部分的な録音もあるが、演奏全体が録音された曲も数多くあるという。映画『レット・イット・ビー』に登場した、ロンドンのアップル屋上での『ゲット・バック』のライブ演奏録音など貴重なものも含まれている。オリジナル・テープは、69年に行なわれたこのライブの後、行方不明となったが、このテープの一部を使ったとみられる海賊盤がイギリスやヨーロッパ、アメリカで出回っていた。
国際レコード産業連盟はロンドン市警察と協議の上、容疑者を割り出し、調査を進めていた。ロンドン市警察、オランダ警察が協同で、1年以上にわたって捜査を続け、1月10日、テープをコピーして販売していた疑いで西ロンドンで2人、オランダのアムステルダム西部で4人を逮捕した。逮捕者の名前は明らかにされていない。
英『タイムズ』紙などによると、テープは所有権のある英EMI社に返還され、ポール、リンゴ、ジョージの遺族、オノ・ヨーコらと商品化について協議が行なわれる見通しだという。


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