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フィル・スペクター、殺人容疑で逮捕


CNNによると、ビートルズの『レット・イット・ビー』やジョン・レノンの『ジョンの魂』、ジョージ・ハリスンの『オール・シングス・マスト・パス』などを手掛けた著名音楽プロデューサー、フィル・スペクター(62歳)が、殺人容疑で逮捕された。
ロサンゼルス、アルハンブラ郊外にあるスペクターの邸宅で、2月3日午前5時2分に通報を受けて駆けつけた警察が白人女性の射殺体を発見。午前6時9分、邸内でスペクターは逮捕された。被害者はロサンゼルス在住のラナ・クラークソン(40歳)。近隣住民のひとりは午前5時ごろ、爆竹のような音を聴いたという。
BBCによると、スペクターは3日午後7時ごろ、100万ドルの保釈金を支払い釈放された。スペクターは今週以内に正式に殺人罪に告訴され裁判所に出廷すると予想されている。O・J・シンプソンの弁護士団にいたロバート・シャピロ弁護士がスペクターを弁護する予定だという。
スペクターの友人で弁護士のマービン・ミッチェルソン氏によると、スペクターは一人暮らしで、彼の人生についての映画を製作中だったという。同氏は「彼の精神状態は非常に理性的で安定していました」と語った。
スペクターは1960年代に「ウォール・オブ・サウンド」と呼ばれる録音手法でポップ音楽に革新をもたらした。ビートルズ以外にもロネッツ、ティナ・ターナー、ラモーンズ、クリスタルズなどを手掛けて数々のヒットを放ち、2度のグラミー賞に輝いている。1989年には、ポップス界への貢献が評価され、ロックの殿堂入りを果たした。


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