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リンゴ、インタビュー(翻訳)


リンゴの公式ホームページ〈http://www.ringostarr.com/〉に、AP通信が行なったリンゴのインタビューがアップされた。以下、翻訳文を掲載する。

ロックンロール人生を振り返るリンゴ・スター
ニュー・アルバムは、1970年から2005年の作品を収録


67歳のリンゴは今も音楽的意欲を持ち、見た目もロックンローラー然とし、彼自身もそう振る舞っている。
ビバリーヒルズにある豪華なホテルの部屋で腰を下ろしたリンゴは、ブレザーと青いペン・スクラッチ(リンゴが自分でやったと明かした)の入ったスリム・ジーンズ姿。

Q:ニュー・アルバムの曲はどうやって選びましたか?

リンゴ:使えそうな一連の曲が、初期のキャピトルにあった。すばらしいことに、キャピトル/EMI が、通常はやらないことをしてくれたんだ。通常キャピトル/EMIは、よそのレーベルの曲は使わないんだけど、今回、ほかのレーベルから出された2005年の“CHOOSE LOVE”の収録曲も採用された。僕がやってきたことの集大成だよ。

Q:とくに気に入っている曲はありますか? 1974年の‘The No-No Song’は、パーティー三昧することについて歌ったとてもひょうきんな歌でしたね。

リンゴ:その曲をレコーディングしたときのすごい思い出があるよ。なぜなら当時、「ノー」ということは、もっともはばかられたことなんだ。もちろん、今は状況が変わったけどね。‘Photograph’は美しい。この曲は、僕が書いた最高の曲のひとつだ。ジョージと曲を書いたおかげさ。今も僕は3つのコードしか弾けない。僕は曲を書いて、書いた曲をジョージに渡すと、彼は10以上のコードをつけてくれたものさ。そして僕はすごい才能があると人々は思ったのさ。

Q:どの3コードですか?

リンゴ:僕はギターではE、ピアノではCでしか弾けない。僕が書く曲はみんな、ギターで弾けばE、ピアノで弾けばCになる。‘Photograph’はジョージが僕にC で弾かせた。とても難しいよ、小指がなかなかうまく動かせないんだ。

Q:ところでリンゴ、あなたはこの夏で67歳です。

リンゴ:君はもっと大きい声で言う必要がある(笑)。

Q:それにビートルズの“SGT. PEPPER”40周年でもありました。

リンゴ:何てすごいんだ!

Q:あのアルバムから、今に至ったことについて、あなたはどう感じますか?

リンゴ:作っているときは、「今」のことなんて考えないよ。そういうものさ。40年経って、このレコードについて僕が話しているなんて当時想像したかって? ノーだ。永遠に残るレコードを作ろうと考えることは、誰にとってもいちばん最後の考えだった。僕たちはただレコードを作るという役割を享受していただけさ。

Q:あなたは年をとることについて思案することがあるでしょうか。あなたは以前インタビューで、ボブ・ディランのライブを見て、彼は明晰なときと、そうでないときがあると言いましたね。

リンゴ:彼はそういう奴なんだ。僕たちはボブに会いに行くことを話していて、何回もボブを観ていた。君はボブが君に与えてくれるものを得る。前回、僕が彼を観たとき、曲を聞き分けることが困難だった。しかし少し前、彼はとても明瞭だった。ボブはすばらしいよ。ナンバー・ワン・レコードを出したばかりだしね。僕は今も現役で、レコードを作っているし、プレイしている。もしかして明日ヒットが出るかもしれないし、誰にもわからないよ。僕は長いことヒットを出していない。次のCDかもしれないしね。でも僕たちはプレイするために現役でいるんだ。

Q:創作プロセスは変化しましたか?

リンゴ:まったく変わっていない。曲を書いて、ドラムを演奏する。友人たちがそばにいて、レコードを作る…サンタナがやったように、僕にデュエット・アルバムを作ってほしいという人もいるんだ。それには何の反感も持たないけれど、それはサンタナのやったことだし、とても大がかりなことだ。僕はとくにやりたいとは思わない。いずれにしろ、僕のCDには、クリッシー・ハインドやウィリー・ネルソンといった多くのゲストが参加しているから

Q:役者をやる予定はありますか?

リンゴ:僕は以前演技をやっていた。あれからずいぶん経つし、役者はたくさんいるから、彼らがやればいいさ、と僕は決めた。僕は再び音楽に意識を集中し始めている…今後、俳優業にあれほど入れ込むことはないと、今は思う。2010年に僕に電話して、僕が暇か聞いてみてよ。僕はその日暮らしで人生楽しんでいるんだ。

Q:今度のツアーはいつですか?

リンゴ:いつツアーに出るか…それに、誰と行くか、まだわからない。来年の夏まではないだろうな。このレコード(“PHOTOGRAPH:THE VERY BEST RINGO STARR”)がリリースされる、それに“CHOOSE LOVE”の5.1バージョン、2003年の“RINGO RAMA”もリリースされる。それにニュー・アルバムを完成させたばかりで、これは1月にリリース予定。

Q:あなたはドラムのスネアにタバコのパッケージを乗せて音を鈍くしていたという話がありますが、それについてはどうでしたか?

リンゴ:音が鮮やかすぎたんだ。僕はいつもディープな音が好きだから、タバコのパッケージを乗せて音を鈍くした。その後、あらゆるドラムにタオルを乗せた。そうすることによって、僕はよりディープな音質にした。

Q:汗をふくためにもタオルを使えますね。

リンゴ:あっ、そうだね! それで後でタバコを吸うとか。いや、だめだ、僕はもうタバコは吸わないんだ。


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