新着ニュース


ジョン映画“I Met The Walrus”アカデミー賞のがす


1969年、14歳の少年とジョンとの遭遇をもとに、5分間のカナダ映画“I Met The Walrus”が作られた。この映画はアカデミー賞最優秀短編アニメ映画賞にノミネートされていたが、2月25日の授賞式で、『ピーター&ザ・ウルフ』が受賞した。

“I Met The Walrus”は、39年前、14才のジェリー・レビタンがジョンにインタビューすることに成功したときのものにもとづいている。現在トロントで弁護士をしているレビタンは、当時、カメラマンを装って、トロントのキング・エドワード・ホテルのジョンとヨーコの部屋に足を踏み入れたときのことを回想する。
レビタンがノックすると、ドアが細く開き、彼は「カナディアン・ニュースです」と言い、部屋に入れてもらった。

彼がその混雑した部屋に入るとき、ジョンは大きな笑みを浮かべた。レビタンは、スーパー8カメラと首から下げた古いコダック・ブロウニー・カメラをぎこちなく操作した。

持参したアルバム“TWO VIRGINS”2枚にサインをしてもらった後、彼はさらに大胆な行動に出た。「僕はジョンに“平和についてのインタビューをして子どもたちに聞かせるために、あとでテープレコーダーを持って戻ってきてもいいですか?”と言った。」とレビタンは回想する。

驚いたことに、ジョンは承諾してくれた。その日、レビタンはアメリカのネットワーク局のニュース記者たちを含むメディアの長い列に割り込んで、ジョンとヨーコに40分間のインタビューをした。
それから36年間、彼は2005年にトロント拠点のアニメーター、ジョン・ラスキンに出会うまで、そのオーディオテープを温存していた。
ラスキンとレビタンは、その音声記録を5分に編集し、ジェームス・ブライスウェイト作のペン・スケッチと、アレックス・クーリナ作のデジタル・イラストレーションと重ねることで合意した。
完成した短編アニメ映画は、多くの映画祭で受賞し、アカデミー賞ノミネートに辿り着いた。
「私がいちばん恐れていたのは、誰かが「おまえは誰だ?おまえは関係ないだろう、帰れ!」と言われることだった。そうなったら自分はどう立ち直れるだろうかと思った」
しかしジョンは、その14歳のビートルズファンを歓迎して招き入れ、多くの少年たちに彼のメッセージを伝えるためのインタビューを録音することを価値のあることとみなした。


[新着ニュース一覧にもどる]