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ヨーコ、ヌートピア誕生の日に


ヌートピア誕生の日に---2008年4月1日
ヨーコ・オノ・レノン

ヌートピアは、私たちみんなの中に存在する国です。
ジョンと私がこの架空の世界を作りました。
私たちは記者会見を開き、ポケットの中から白いハンカチを取り出して、「これが平和に降伏する旗です」と宣言しました。
平和のために戦うのでなく、平和に降伏するというのが重要なところでした。
私たちみんながヌートピアの代表者なのです。
ヌートピアの誕生日である今日、みんなで白い旗かハンカチを心の中で振って「私は自分のすべてが好き」と言い、大いに楽しみましょう。
なぜなら私たちにはそうする価値があるからです。
私たちひとりひとりがです。

私たちはみんなヌートピアの大使だと言いましたよね。
そう、私たちはヌートピアの大使なのです。
私たちのアパートのキッチンのドアにはジョンが取りつけた「ヌートピア大使館」と書かれた金のプレートがかかっています。おかしなことに、今や友人達は、玄関のドアではなく、そのドアを通って家に入ってきます。そのプレートがキッチンのドアを私たちの玄関ドアにしてしまったようです。

ヌートピアの大使は、平和を考え、平和のために行動し、平和を広め、人々に平和を想像すること(イマジン・ピース)を知ってもらいます。
まもなく、全世界は、私たちみんながヌートピアに属していることに気付くでしょう。そうすると同時に、私たちは他の星に、この星で起きていることを知らせるでしょう――私たちはみんな仲良く平和に暮らしていると。

たくさんの愛をこめて、ヨーコ

2008年4月1日

©YOKO ONO LENNON




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