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ポール、「ミートフリーマンデー」をEUへ


12月3日、ポールは「ミートフリーマンデー」キャンペーンを持って欧州議会に出向き、地球温暖化を食い止める力を、政府と同じくらい個人も持っていると主張した。
ポールはブリュッセルで、国連の気候変動に関する政府間パネルのパチャウリ議長と会い、環境のために週に1日肉を食べることをやめることの長所を語った。
「僕が子どもの頃、金曜日には肉を食べなかった。それは僕が通っていた学校の規則のひとつだった」
地球温暖化が懸念されている今、ポールは肉を食べるのを控えることへの「もっと重要な理由」があると加えた。
ポールは、食料の生産で排出される温室効果ガスは、地球全体で排出される温室効果ガスの20〜30%を占めており、そのうち半分近くは畜産業によるものだと語った。しかしポールはロンドンからブリュッセルに飛行機で来たことで、地球温暖化に貢献してしまったことを認めた。
パチャウリ議長はポールのイニシアチブについて、「政府の仕事をはるかに簡単にするだろう」と言って称賛した。
反対意見もあり、アイルランド出身の欧州議会議員のマクギネス氏は、「地球上から家畜をなくすことを気候変動への解決策とすることは、信頼性のある提案として現実的ではない。ミート・フリー・マンデーを呼びかけることは、日曜日の残りものを月曜日に食べる人たちにとっては、食べ物の無駄になります」と述べた。
また、ヨーロッパの農場組織Copaの代表もつとめるWalshe 氏は、最近、ブラジルがヨーロッパとその他の地域での牛肉の輸出の需要のために、ベルギーと同じ大きさのアマゾンの熱帯雨林を伐採したということを引き合いに出し、「ヨーロッパでの家畜の群れを減らすことを欧州議会の議員にキャンペーンする代わりに、ポール・マッカートニーは、ここでの牧草ベースの牛肉生産を守るために働きかけるべきだ。この方針は、世界に菜食主義になるよう働きかける彼のキャンペーンよりも、熱帯雨林の破壊を止め、はるかに気候変動への有効な対抗策となる」と語った。


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